アンコールワット内部は第一回廊から十字回廊、第二回廊・第三回廊という感じで3つの回廊に囲まれ、中央に中央祠堂があります。
そういえばアンコールワットって外観は写真で何度も見たことがありましたが、内部はどんなふうになっているのか全く知りませんでした。とりあえず、精密なレリーフ群は必見です。
第一回廊には彫刻がびっしり。東西南北の壁すべてに彫り込まれてます。
正面(西面)の彫刻はラーマーヤナやマハーバーラタが題材になってるそうです。
壁一面に彫り込まれた彫刻はアンコールワットの見どころのひとつ。このあたりはみんな写真を撮るのでかなり混み合ってました。そして気温も高いので結構暑い。
ちなみにこれは第一回廊から西大門の方を撮った写真。
こうして見ると、結構な高さがあるのが分かります。手すりもないので落ちたらシャレになりません・・・
第一回廊を抜けると次は十字回廊。
名前の通り、十字の回廊になってます。
回廊内。天井が結構高い。
天井の壁にもずらりとレリーフが彫り込まれてました。
第二回廊の向こうに見える中央祠堂。
こちらは沐浴場だったらしいです。
ちなみにこの十字回廊には、日本人が書き残した「落書き」が残っていることが知られてます。寛永9年(1632年)にアンコールワットにやってきて、4体の仏像を奉納した日本人、森本一房という方のものだとか。
この方、熊本藩主・加藤清正の重臣森本一久(儀太夫)の次男。1632年というと鎖国が始まる直前位の時期ですね。そんな頃にもここへ来た日本人がいたとは・・・きっと当時、ここまで来るのは並大抵の苦労ではなかったでしょう。
と、いうわけで。
その森本一房さんが残した落書きというのがこちら。
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うーん、全然わからん(汗
とりあえず何か書いてあるっぽいですが、既に全く判別できないレベルになってました。
首のない仏像。
アンコールワット内の仏像は首のないものが多いです。
これは確か、クメール・ルージュによってアンコールワットが占拠されていた当時、破壊されたのだと説明されてた気がします。
十字回廊を抜けると第二回廊と第三回廊の間のスペースへ抜けます。
第三回廊と中央祠堂。
近くで見上げるとそのデカさに改めて驚きます。
ここまで来たところで15分の自由行動となりました。余裕があれば第三回廊に上りたかったのですが・・・
人が多すぎて登れず(泣
第三回廊へ上るのはツアーでは厳しいかもしれません。自由行動でゆっくり時間を確保した方が良さそうです。
とりあえず、第三回廊へ上る階段がこちら。
尋常じゃないくらい急です(汗)
昇るのにも一苦労・・・っていうかマジで危ない。昇る際は気を付けて、ですね。
というわけで第三回廊はあきらめ、周辺を歩いてみました。
ここはちょうど回廊に挟まれた空間なので、まるで違う時代に来てしまったかのような錯覚を覚えます。完全にRPGの世界。時間さえ許せばもっとゆっくり見て回りたかったですね・・・
しかし、ホントにアンコールワットはデカい。これだけの建造物、作るのにどれだけの時間と労力がかかったんでしょう・・・
壁には無数のデバター。
ひとつひとつ微妙に表情やポーズが違います。
ここは以前、第三回廊へ昇るのにつかわれた階段だそうです。危ないから今は使われていないんだって。
今の階段も十分危ない気がするけど(汗
自由行動の時間が終わると南側の第一回廊へ抜け、東側(要するに裏側)へ移動。
以下の写真は南側の壁。ここも彫刻がぎっしり。
心なしか西側の彫刻とは微妙に色合いが違うような気がしました。掘られた時代が違うのかも?
こちらは東側の第一回廊。
ここには「乳海攪拌」というヒンドゥー教の神話がモチーフになっている彫刻があります。ヒャックさんが詳しく解説してくれてましたが・・・写真撮るのに夢中でよく聞いてなかった(汗
東へ抜け、これでアンコールワットの観光は終了。
アンコールワットはもっと時間があればゆっくり見たかったなぁ・・・
名残惜しかったので撮った写真。いい感じに夕日がアンコールワットに被る。
この後は再びバスに乗り、次の目的地プレループへ向かいます。