エアーズロックの登山口駐車場を出発したバスはクニヤ渓谷へ向かいます。
登山口からクニヤ渓谷は結構近いのですが、バスは敢えて遠回りしてエアーズロックをほぼ一周。途中、ウルルの聖地「ワラユキ」「ンガルタワタ」「ジャガチャビ」「タピュジ」「クニヤピティ」を車窓から眺める事が出来ました。もちろん聖地なので全て撮影禁止です。
ちなみに北側の登山口からクニヤ渓谷までは20分ほどかかったような気がします。やっぱりエアーズロックがデカいですねー。
目次
ウルル最大の水場があるクニヤ渓谷
クニヤ渓谷は距離にして500mくらい。マラ渓谷の半分くらいですね。
ただ、クニヤ渓谷にはウルルで最大の水場があるんだそうです。
クニヤ渓谷の入り口周辺にはサイズのデカい岩が結構転がってました。
登山口の方とはまた違った印象です。
やっぱり方角が違えば浸食のされ具合も違うってことなのかもしれません。
家族の洞窟(kulpi Mutitjulu)
少し歩くと見えてきたのが家族の洞窟。
家族でやってきたアボリジニの人たちがここで休憩した場所らしいです。
ここは壁画がたくさん残ってました。
色も何色か確認でき、鮮やかな印象。
ちなみにこれらの色の原料となってるのは虫の体液や樹液、水を混ぜたものなんだそうです。
絵は動物らしきものや植物らしきもの、あとはやけにうずまき状のイラストがたくさん。
このうずまきはいったいなんだ?と思っていたら、ガイドさん曰く「水」を表してるとのこと。
なるほど、水場だからたくさんうずまきイラストがあるわけね。
ちょっと離れて洞窟を撮影。
かなりスペースがあるのが分かります。
こういうところ見てもやっぱりマラ渓谷とは全然印象違いますね。
クニヤ渓谷は岩が浸食されて洞窟が出来たというより岩の隙間や陰に洞窟があるって感じです。
狩りの練習場所(Kulpi Nyiinkaku)
ここは若者たちが狩りの練習に浸かった場所らしいことが看板に書いてありました。
水場に集まる動物たちを狩るためにここに身を隠したらしいです。
確かにちょっと隠れるのには向いてそう。
ここにも壁画が描かれてました。
ただ、こっちのはちょっとかすれてしまっていて、何が書かれているのかは分かりませんでした。
キャンプスペース(Mai Tjuta)
ここはキャンプに適した場所で2~3日宿泊していったりもしたみたい。
確かに中は結構空間があるように見えました。
このあたりは水場もあり、動物を狩ることもでき、木の実や果物を取ることも出来たのでしばらく滞在するのにもちょうど良かったんでしょうね。
ムティジュルの泉
クニヤ渓谷の最深部にはムティジュルの泉という水場がありました。
ここがウルル最大の水場ですね。
昨日の雨の影響で結構大きな泉が出現してました。
ガイドさん曰く前回の雨は2週間以上前だったから、今日はしっかり泉が見れてラッキーとのことでした。
雨男も悪い事ばっかりではないみたいです(笑
ちょっと引いてもう一枚。
カンジュの滝の水場より、確かにかなり広い印象でした。
ウルルのハートマーク
ムティジュルの泉のそばの岸壁に「ウルルの心臓」と呼ばれてるハートマークのくぼみがあります。
写真の一番上のくぼみですね。
自然に出来たとは思えないほど、しっかりとハートマークでびっくりしました。
ここに来たらせっかくなので写真撮っておくといいかもです。
伝説に出てくるニシキヘビ「クニヤ」と「リル」
クニヤ渓谷の「クニヤ」という名前はアボリジニの伝説に出てくるニシキヘビの名前から来てるそうです。
ニシキヘビの「クニヤ」と毒蛇の「リル」はこのあたりに住んでいて、ある時リルがクニヤの甥「クカクカ」の命を奪ってしまいます。
実はクカクカが掟を破ったことが原因だったらしいのですが、それに怒ったクニヤはリルを攻撃。リルはクニヤに頭を割られて死んでしまいました。
ですがクニヤもリルの毒に犯され、息絶えてしまう事に。
その後クニヤは姿を変え、今も泉を守っていると言われてるそうです。
こうした伝説をウルルは表しているとのこと。
ちなみに下の写真の真ん中、大きな縦の亀裂はクニヤがリルの頭を割った時に出来たものだそうです。
そしてその左にある横の亀裂はリルの閉じられた目なんだとか。
そんな話を聞きながらクニヤ渓谷の散策を終了。
これでエアーズロックの観光も終わりです。
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