シャムナの「なりそこね」の意味と理由を考察してみた【コードギアス復活のルルーシュ】

コードギアス復活のルルーシュ

こんにちは!ZIGです。

今回は復活のルルーシュに登場したシャムナについていろいろ考察してみました。

シャムナはなんの「なりそこね」なのか?そうなった理由は?このあたりについて考えます。いろいろ考察してくと、シャムナって結構気の毒なキャラクターだったかも・・・?

シャムナは何の「なりそこね」なのか?

C.CとシャムナはCの世界でこんなやりとりをしてました。

C.C「お前まさか『なりそこね』か?」

シャムナ「そうではないかしら?元々先読みの能力だったギアスが死に戻りに変性した」

C.C「理が乱れていたせいだな」

シャムナのセリフはもっと長かったような気がしますが(汗

ここはもう記憶が曖昧です・・・

 

まあしかしシャムナは何になりそこないなのか?まずここが気になりますよね。

考えられるのは以下の3つくらいでしょうか?

  • ギアス能力者のなりそこね
  • コード継承者のなりそこね
  • 達成人のなりそこね

ギアス能力者のなりそこね?

これは何か違う感じですよね。

シャムナはギアスを使ってましたし、先読みのギアスが死に戻りのギアスに変性したとはいってましたが、ギアス能力者になりそこなったというのは意味が通らない気がします。

コード継承者のなりそこね?

これはあり得そう・・・というかこの可能性は高いですよね。

コードを継承してコード継承者になろうとしたら、上手くコードが継承できず、なりそこねになってしまった。

C.Cが「理が乱れていたせいだな」と言ったようにCの世界の理が乱れていたことが原因で、コード継承も上手くいかず、何故かギアスも使えるまま。おまけになぜかギアス能力が変性した、という意味ですね。

達成人のなりそこね?

これも意外とありそうな感じですよね。

シャルルのように先代のコード継承者から無理やりコードを奪って達成人になろうとしたら、何故かコード継承が上手くいかなかった。まあ違いは受動的に継承したか能動的に継承したかの違い。ただ、シャムナのキャラクターを考えると国やシャリオのためにコードを奪う位のことはやりそうな気がします。

違ってくるのは実はシャムナが達成人になってたという点ですね。

 

シャムナは本当にコード継承者だったのか?

コード継承者と達成人、どちらのなりそこねだとしても共通するのはシャムナがコードを継承していたという点ですね。

劇中の会話の流れを見るとシャムナはコードを継承してるっぽいですが、果たして本当にコードを継承していたのか?ここも実際ハッキリはしません。シャムナは下腹部に刻印(ギアスマーク)がありましたが、これもタトゥーという可能性もゼロじゃありませんし、ギアスも使えていますしね。

ただ、やっぱりシャムナはコード継承自体はしていたのではないか?と思います。

ギアスマークにしてもタトゥーだとしたらもっと目につく場所に入れそうですし、分派(ファルラフでしたっけ?)の神殿には逆さギアスマークみたいなものがあったので、タトゥーとして入れるならそっちの方じゃないの?という気もします。

それに何故かCの世界を覗き見?して「動いておらぬな・・・」とか言ってましたし、そんな事ができるのにコードを持っていないというのはちょっと考えられません。

それ以上にシャムナの死に戻りギアスへの変性が、やっぱりコード継承の証拠になってるのではないでしょうか。

 

シャムナはなぜギアス能力が「死に戻り」に変性したと分かったのか?

そもそもシャムナって自分のギアスが「死に戻り」に変性したことにいつ気付いたんでしょうか?

これ最初から気になったんですよね。1回死ななきゃ発動しない能力なんてどうやって確かめたんでしょう。

シャムナは元々「先読み」のギアスを持っていたと言ってました。能力の詳細は分かりませんが、ある程度未来を読む能力だったのは間違いないでしょう。おそらくこの能力も「予言」として使っていたんじゃないかと思います。この能力、少なくとも「死」をきっかけに発動するとは考えにくいですよね。

普通に考えたら「死に戻り」なんて能力、自分がホントに死ぬまで気づけないんじゃないでしょうか。例えばマリアンヌなんかもこのパターンでしたよね。

ですが「コード継承の際に一度人としての死を迎える必要がある」という条件を満たすためだったと考えれば筋が通る気がします。

シャムナはコードを継承(あるいは強奪)し、一度命を絶って正式なコード継承者になろうとした。しかし、いざ命を絶ってみたら時間が巻き戻っていた・・・という事だったんじゃないでしょうか。これなら自然な流れでシャムナが自分のギアス能力に気づけます。

死に戻っちゃうとコード継承の条件を満たせないのでは?という気もしますが、このあたりも含めてシャムナの存在って激しくイレギュラーなんじゃないでしょうか。

監督の谷口氏もインタビューでシャムナのギアスについてこんな話をしてるんですよね。

――シャムナのギアスは、これまで登場したギアスの中でもとくに強力なものになっていました。あれはどういった話し合いの中で作られたものだったのでしょうか?

谷口:あれは大河内さんから提案されたものだったのですが、最初に聞いた時は、「さすがに反則技すぎるだろう」と思いました(笑)。

ただ、今作ではそれくらいの相手じゃないと話が成り立たないだろうなとも思いました。

あとは、通常のギアス能力とは違う、偶発的に生まれたという位置づけにしようというところに落とし込みました。

映画『コードギアス 復活のルルーシュ』谷口悟朗監督インタビュー後編 | アニメイトタイムズより引用

このインタビューからも、シャムナの「死に戻り」ギアスは偶発的に生まれたものだということが分かります。

じゃあ偶発的な状況って何?と考えるとやっぱりコード継承の失敗。Cの世界の理が乱れた状態でコードを継承したため、全く予期してなかった死に戻りギアスへの変性が起こってしまった・・・ようするにバグみたいなものの可能性は高いんじゃないでしょうか。

 

シャムナは誰からコードを継承したのか?

さて、となるとシャムナは誰からコードを継承したのか?という話ですが、これは多分ファルラフの始祖でしょう。

嘆きの大監獄でルルーシュが復活した時、監獄を包囲していたシェスタールは「ギアスに関わるものが出てきた場合は国賓待遇で迎える」みたいなことを言ってました。

その言葉に対してC.Cはこんな事言ってたんですよね。

ルル「あいつはお前に何を求めてるんだ?」

C.C「さあ?分派にも始祖がいたはずだが、そいつもどうなったことやら」

C.Cが言った「始祖」がコード継承者ってことでしょう。

たぶんあいつら私を分派の教主にしたいんじゃないの?この分派にもコードを持った始祖がいたはずだけど見当たらないっぽいしな?って意味ですよね。

シャムナはこの始祖か、その継承者からコードを継承したのだと考えられます。

 

シャムナはいつコード継承者になったのか?

シャムナのコード継承はほぼ間違いなくゼロレクイエムの後ですよね。でないとコード継承の不具合も起きません。

そもそも戦士の国として生計を立ててた皇歴時代は先読みのギアスを手放したくなかったでしょうし。やっぱりジルクスタンの強さというのは兵士の力だけではなく、シャムナの予言の力込みでのものだったんじゃないかと思います。

だって復活のルルーシュで「かつて寡兵をもってブリタニアの大軍を退けた」と言われながら、いざ戦ってみたらフォーグナー大将軍の部隊はたった四~五機のコーネリア達に正面突破されちゃった上、フォーグナー自身もタイマン勝負で負けちゃってますし(汗)もちろんコーネリアが強かったってのもあるのでしょうけど、それにしたってちょっと簡単にやられすぎでしょ・・・という感じ。

シャリオに関しても負けそうになったら「予言はああああ!?」とか叫んでましたし。予言頼りすぎでしょ(笑

なのでジルクスタンはシャムナの予言を駆使し、ブリタニアを退けていたんだと思います。ただ、その時の予言は「死に戻り」ではなく「先読み」だったという事ですね。

シャリオが傷つき過ぎてる点もそれで説明が付きそうです。

 

シャリオが車椅子に乗っている理由

シャリオが車椅子に乗っているのはナナリーと対比させるため、というのももちろんあると思うんですが、シャムナの予言が不完全だったというのも表してるんじゃないでしょうか。

シャリオがあの状態になったのは少なくとも1年以上前だと考えられます。復活のルルーシュ劇中でも「光和になってから1年は戦争もテロもなかった」と言ってるので、この時期ジルクスタンも戦争をしていないはず。ということはシャリオが怪我を負ったのは皇歴時代で間違いないでしょう。なんか率先して普通に最前線に出てきそうな感じでしたし。国王なのに(汗

もしかしたら皇歴当時は国王じゃなかったかもしれませんね。今回の計画を進める上で姉弟でジルクスタンの権力を握ったのかもしれません。

で、この頃のシャリオやジルクスタン軍はシャムナの先読みギアスの力を活用して戦っていたはず。

ただ、先読み能力がそれほど完璧じゃなく、シャリオが重傷を負うのを避けられない状況が結構あったのでは?と予想します。当時から6時間の死に戻りが出来ていたら、正直あそこまで身体もボロボロになっていないと思うんですよね。

それでもシャリオは先読みギアスのおかげで死だけは免れることが出来た。

シャムナは先読みギアスを駆使する中で何度も何度もシャリオが死ぬ瞬間を見てきた。その最悪の状況だけは回避するため、ある程度のケガは見逃さざるを得なかった・・・そんな戦いを続けてきたんじゃないでしょうか。

ようするにCの世界でシャムナが言ってた「シャリオが傷つき、死ぬ姿を何度も見てきた」というのは死に戻りではなく先読みによるものだった、というわけです。

 

シャムナがコードを継承した理由

シャムナがコードを継承した理由って実はギアス能力の暴走だったのでは無いでしょうか。

シャリオが死なないよう先読みしまくった結果ギアスのオン・オフが出来なくなって、常に先読みが発動する状況になった。その結果シャリオが死ぬ姿を繰り返し繰り返し見てしまうような状況になった・・・とか。そこから解放されたくてコードを継承したなんてこともあり得そうな気がします。

まあギアス使いまくって達成人化してて、コードも自分から奪って私がシャリオとこの国を何とかしてやるわ!そのためにCの世界に干渉してやる!!とか考えてた可能性もありますが、暴走した先読みギアスから解放されたいと思ったという可能性も高そうですよね。

しかしいざコードを継承してみたら上手く継承は出来ないし、何故かギアス能力が変性してるし・・・

そうなった結果、Cの世界に干渉して過去に戻るという計画を思いついた。そして、そのために必要なナナリーの拉致を計画したって感じなんじゃないでしょうか。

そう考えると死に戻りギアスへの変性さえ起こらなければ、シャムナも変化していく世界の中、ジルクスタンという国をもっと別な方向へ導いていこうと考えたかも知れませんね。

 

まとめ

というわけでシャムナの「なりそこね」について考察してみました。

結論としてはやっぱりコード継承者のなりそこねで間違いないんじゃないんじゃないでしょうか。もしくは達成人のなりそこねですね。個人的には・・・達成人のなりそこねではないかと思います!

ただそこに至る経緯を想像すると、ちょっと気の毒な感じもしちゃいますね。そりゃ心も残るしギアスの欠片もばらまくってもんです。考えてみたらギアスの欠片のばらまき自体もコードを継承してなかったらできなさそうでよね。

あれが今後のシリーズ展開にどう関係してくるのか?ちょっと気になるところでもあります。

コードギアス復活のルルーシュ