コードギアスに地味にハマってるZIGですこんにちは。
今回は「コードギアス 復活のルルーシュ」で、コードを継承したはずのルルーシュがなぜギアスを使い続けることが出来たのか?この疑問をルルーシュが「L.L」になったタイミングと併せて考察してみたいと思います。
あ、ちなみに「L.Lになったタイミング」というのはルルーシュがこの名前を名乗り始めた時ではなく、「正式なコード継承者となったタイミング」という意味です。つまり正式な後継者になってない時期があったという考察であることのネタバレになりますが(笑
復活のルルーシュのネタバレをガッツリ含んだ形で考察してますので、その点はご注意下さい。
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目次
- 1 なぜルルーシュはコード継承後もギアスが使えたのか?
- 2 コード継承者およびコード継承に関連する条件
- 3 ルルーシュはいつコードを継承した?
- 4 シャルルがルルーシュにコードを継承させた?
- 5 ルルーシュがコードを強奪したのか?
- 6 予期しない形でコードは「譲渡」された
- 7 C.Cはコードの「譲渡」が出来ることを知っていた
- 8 シャルルが完全消滅しなったため、不完全継承に
- 9 ゼロレクイエム後、コード継承確定と異変発覚
- 10 復活までのタイムラグ
- 11 ルルーシュ復活後も残る「欲望の残滓」
- 12 シャルルと同等の存在となったルルーシュ
- 13 ふたたびCの世界に入り、コードを正式継承
- 14 【おまけ】L.Lとなったルルーシュの旅の目的
- 15 まとめ
なぜルルーシュはコード継承後もギアスが使えたのか?
「復活のルルーシュ」ではルルーシュがシャルルからコードを継承していることが判明しました。
まあゼロレクイエムを経て復活するならコードの力が必須でしたし、ある意味予想通りの展開です。そして復活したルルーシュの胸元にはコード継承を表す刻印(ギアスマーク)が出現しており、C.Cも明言しているため間違いなく継承は行われています。
しかし、なぜかルルーシュはギアスが使える状態でした。
コードは継承すると「不老不死となる」「ギアスが使えなくなる」「ギアスが効かなくなる」といった設定があります。劇場版3部作は尺の関係もありTV版と若干展開が異なってはいますが、こうした設定が変わっている描写はないように思いました。
なので、コード継承者にもかかわらずギアスが使えるというのは明らかに矛盾しますよね。
これはなぜなのか?
私はその理由をコードの継承が不完全だったからではないか?と考えました。
コード継承者およびコード継承に関連する条件
まず最初に、コード継承に関する条件を再確認しておきたいと思います。
劇中から確認できる条件として間違いないのはこのあたりですね。
- コード継承者はギアスを与えることが出来る
- ギアスの力の果てに、ギアス能力者はコード継承者の地位を継ぐことが出来る
- コード継承者は不死の証である刻印(ギアスマーク)が身体のどこかに現れる
- コード継承者は不老不死となる
- コードを継承するとギアスが使えなくなる
- コード継承者にはギアスが効かない
- 「達成人」はコードを奪うことが出来る
コード継承者はギアスを与えることが出来る
これは疑う余地はないですね。
C.Cはルルーシュにギアスを与えていますし、マオやマリアンヌにも与えています。C.C自身も前任者のシスターからギアスを与えられていますね。V.Vがシャルルにギアスを与えたというセリフも劇中に出てきます。
ギアスの力の果てに、ギアス能力者はコード継承者の地位を継ぐことが出来る
C.Cが劇中で口にしたセリフでもあります。そして、実際にC.Cがコード継承者の地位を継ぎました。また、シャルルはV.Vのコードを継承(強奪)しています。
そしてその継承描写から「ギアスの力の果て」はギアスの力が増大し、両目にギアスが発現した状態を指すと考えて良いでしょう。この状態までたどり着いたギアス能力者はコードを継承できるようになるわけですね。
コード継承者は不死の証である刻印(ギアスマーク)が身体に現れる
C.Cは額にコード継承者の証であるギアスマークが確認出来ます。前任者のシスターも同じ場所。
シャルルは右の手のひら、ルルーシュは胸元に現れました。V.Vは劇中の描写だと背中にあったのではないか?と思われます。
コード継承者は不老不死となる
コードが発現した時点でコード継承者は不老不死になります。
C.Cはその結果少なくとも数百年単位の時間を生きていることが劇中で描写されていますね。V.Vは子供の頃にコードを引き継いだため、外見は子供のまま不老不死になったと思われます。また、不死設定については「復活のルルーシュ」でCの世界に構築された身体と欠損箇所を入れ替えるから死なないという設定も明らかになりました。
コードを継承するとギアスが使えなくなる
コード継承者になった時点でギアスは使えなくなります。
敢えて使わない、劇中で使った描写がないだけという説もありますが、シャルルがコードを継承(強奪)した際「わしはギアスの代わりに新たなる力を手に入れた」と言っているので、ギアスが使えなくなるのは間違いないと考えて良いでしょう。
使えるのなら「ギアスに加え」「ギアス以上の」といった表現になるはずです。
コード継承者にはギアスが効かない
劇中何度も描写され、C.Cも明言しているとおりコード継承者はギアスが効きません。
TV版ではマオが「君の心だけは読めないよ」とC.Cに言っていますし、「復活のルルーシュ」でもクジャパットのギアスがC.Cに効きませんでした。
「達成人」はコードを奪うことが出来る
「達成人」はコードを奪う事が可能になります。
劇中で「達成人」と明言されたのはシャルル一人でしたが、シャルルは実際にV.Vのコードを奪いました。その後C.Cのコードを奪おうともしています。おそらくC.Cが拒否しなければ実際にコードを奪えていたでしょう。
達成人設定に関しては考えると長くなるので別記事で考察してます。
これらの情報に加え、劇中描写から考えられる可能性を交え、考察を進めていきます。
ルルーシュはいつコードを継承した?
まず、ルルーシュはシャルルからいつコードを継承したのか?ここから考えていきましょう。
これはもう、Cの世界でシャルルに首を掴まれた時で間違いないですね。シャルルは消滅する直前まで手のひらにギアスマークがありましたし、ルルーシュに掴みかかる段階ではコードを確実に保持していました。
また、コードの力を発揮したり継承するような場合、「実際に触れること」が必要な描写があります。例えば「達成人」シャルルがC.Cのコードを奪おうとしたとき、わざわざC.Cの腰に手を回していました。それ以前にV.Vのコードを奪うときも、直接接触するためにV.Vの前に現れたように見えます。
また、Cの世界でラグナレクの接続を行うときもシャルルは「ワシとお前の刻印を合せれば新しい世界が始まる」とC.Cに言いました。実際に接触が必要だったということですよね。
つまりコード継承は対象が離れた場所にいる状態で行う事は出来ない。
なのでコードの継承が行われたとすれば、シャルルとルルーシュが実際に接触していたこの瞬間以外には考えられません。
シャルルがルルーシュにコードを継承させた?
ではルルーシュの首を掴んだとき、シャルルがルルーシュにコードを継承させたのでしょうか?
どう考えてもそれはあり得ないのではないでしょうか。
シャルルは「神を殺す」ことを悲願としていました。そのためにコードの力は絶対に必要です。そんな力を消滅する直前だったとはいえ、手放すでしょうか?よりにもよって計画を阻止した張本人であるルルーシュに継承させるでしょうか。
ルルーシュがシャルルの遺志を継ぐような存在であればそれもあり得るでしょう。自分じゃなくても誰かが「嘘のない優しい世界」を作ってくれるなら継承するかもしれません。
しかし、ルルーシュはシャルルを完全否定しています。なのでシャルルが自分からコードを継承させるとは考えられません。
というかこれってルール上無理ですよね?
C.Cは「ギアスの果てに能力者は力を授けた者の地位を継ぐ。つまり、私を殺せる力を得る」(劇場版「叛道」、R2の15話)と言っています。「力を授けた者の地位を継ぐ」ということは、ルルーシュが継承できるコードは力を授けたC.Cのものだけなんじゃないでしょうか。
そもそも自分がギアス能力を与えてない相手でも継承が出来るなら、ギアス嚮団の嚮主をやっていたC.Cはいくらでもコードを継承するチャンスがあったのでは?と思えます。元々C.Cの前にも嚮団に別の嚮主がいたはずで、ギアス能力者もいたでしょうし、中には両目ギアス状態になった能力者だっていたでしょう。何の愛着もない相手にとっととコードを継承して死ぬって事も出来たはず。ギアス嚮団だってコード継承者だからC.Cを嚮主にしたわけで、別に嚮主がC.Cじゃなきゃ困る訳でもないでしょうし。
・・・とまあ少し話は脱線しましたが、シャルルのコードを引き継ごうとすればシャルルからギアスを与えられていなければならないはず。
というわけで、そもそもルルーシュはシャルルのコードを継承できないと考えられます。
ルルーシュがコードを強奪したのか?
となると考えられるのがルルーシュがコードを奪った可能性ですね。
シャルルがV.Vからコードを奪ったように、首をつかまれた際にルルーシュがシャルルからコードを奪ったのではないか?とも考えられますが・・・これもあり得ないと私は考えます。
コードを奪うことが出来るのは「達成人」のみです。ということは、ルルーシュが達成人になっていない限りコード奪取はできません。
では、この時ルルーシュは達成人だったでしょうか?
違うのではないでしょうか。
「達成人」と言われていたシャルルはギアスの力が増大した「両目ギアス状態」でもギアスのオン・オフをしっかりコントロールできていました。描写は少ないですが、ルルーシュの記憶を改ざんするためギアスをかけた時も直前までシャルルの目は普通の瞳でした。そしてじわじわとギアスが発現していたのが確認できます。また、R2の前半主題歌「O2」の映像の中でもシャルルの瞳が通常状態からギアス発現状態へと移行する描写がありました。
つまり達成人と呼ばれる存在になるには、少なくとも両目ギアス状態でしっかり力をコントール(ギアスのオン・オフ)できていなければならないと考えられます。
しかしルルーシュはそれが出来ていません。ルルーシュはCの世界で両目ギアス状態になった後、普段は特別製のコンタクトレンズを装着してギアスの誤作動を防いでいました。ダモクレスでナナリーにギアスをかけた時もコンタクトレンズを外すような動作をしているので、この段階でもギアスを完全にコントロールできていません。
これらの点から、ルルーシュはシャルルとの接触時点では達成人ではなかったと考えるのが妥当です。
つまりルルーシュは、仮にコードを奪いたいと思っていたとしても奪えなかったことになります。
というかもしルルーシュがコードを自分の意思で奪っていたとしたら、ゼロレクイエムの見方が大分変わりますね。ルルーシュは誰にも言わなかったけど憎しみを一人で背負い、死んだと見せてそれ以上に重い「死ねない」罰を自分に与えようとしてた・・・とか。つまり劇中描写以上にルルーシュがすさまじい覚悟でゼロレクイエムに臨んでいたという事になります。
ま、ただC.Cも「ルルーシュは死ぬつもりだった!これは私のわがままだ!」と言っているので、それはありえないと考えるのが自然でしょう。
予期しない形でコードは「譲渡」された
シャルルがコードを渡そうと考えていたとは思えず、そもそもシャルル⇒ルルーシュへの代替わりはできないはず。そしてルルーシュも達成人ではなかったためコードの奪取自体が不可能。
ではなぜコードが継承されたのか?
ここで考えられるのは「予期せずコードが譲渡されてしまった」可能性です。そして、それが可能だったのはシャルルでしょう。達成人はコード継承者のコードを奪うことが出来る。ということは、あくまで可能性の話ですが自分のコードを「代替わり」ではない形で継承させることもできるのではないでしょうか。
コード継承者は自身がギアスを与えた人間が両目ギアス状態になればコードを継承(代替わり)させることが可能です。これはC.Cが前任者のシスターからコードを継承させられた描写から分かりますね。そしてこの理由からC.Cはルルーシュが死なないことを最優先にして行動していました。
つまりコード継承者は対象・条件は限定されるけど、コードを他人に譲渡することが出来ます。以下の形ですね。
- 継承対象:自分がギアスを与えた者
- 継承条件:両目ギアスになるまで力が増大していること
- 継承対象:ギアス能力者(自分が与えた者でなくともOK)
- 継承条件:両目ギアスになるまで力が増大していること
この「ギアスを与えるだけではなく奪うことも出来る」という設定が今回出てきたのは、「達成人はコードを奪うだけじゃなく与えることも出来る」ことを暗に表しているのではないでしょうか。
つまりシャルルがCの世界に飲み込まれかけた時、本人も予期していなかったコードの譲渡が発生してしまった。そもそも不死のはずのコード継承者がコードを持ったまま死ぬ(消滅する)という通常あり得ない状況になったことで、意図せずコードがルルーシュに継承されてしまったのではないでしょうか。
あの場でコードの継承が起きたとすれば、可能性はこれしかないように思われます。
というわけでコードは意図せずルルーシュに継承されたわけです。
C.Cはコードの「譲渡」が出来ることを知っていた
そもそもシャルルからルルーシュへのコード継承は「予想外」でなければ逆に不自然なように思います。
ゼロレクイエムの前後のルルーシュの言動を見ても、ルルーシュは「生き返る」ことを予測していたような素振りが一切ありません。どう見てもコード継承の可能性が頭になかったように見えます。
もし劇中で語られた方法でコードが継承されていたら、ルルーシュが必ず気づくはずですよね。またシャルルも劇中で語られている以外の方法でなければコードを手放すとは思えません。つまり、ルルーシュやシャルルが知り得ない手段で継承されたと考えた方が自然に思えます。
しかし、C.Cは達成人ならコードを対象制限なく譲渡することができる、と知っていたのではないでしょうか。C.Cはルルーシュに「秘密主義」と言われたり、普段から「聞かれてない事は答えない」スタンスです。話す必要が無ければ話さない可能性は十分ありますよね。
またC.Cはお飾りとはいえギアス嚮団の嚮主を長く務めていました。ギアスやコードに関して言えばシャルルやV.Vよりも遙かに長く関わっていることになります。なので、シャルルやV.Vすら知らない継承条件を知っていたとしてもおかしくはないでしょう。
シャーリーやジェレミアに根回しをしていたことからも、「ルルーシュが生き返る可能性は十分ある」と知っていたと考える方がしっくりきます。なので、C.Cだけはシャルルとルルーシュが接触したあの場所でコード継承が起きた可能性を考えた。達成人のみ可能な「自分でギアスを与えていない者へのコードの継承」という手段を知っていたのです。
シャルルが完全消滅しなったため、不完全継承に
ただ、シャルルは完全に消えませんでした。
「復活のルルーシュ」において、シャルルの「欲望の残滓」が障壁となり、人の意識がどこにも行けない状態になっていた(=Cの世界の理を乱していた)ことが判明します。残滓=残りかすなわけですが、残りかすといえどシャルルは完全に消えていません。
そして、シャルルの「欲望」とはなんだったでしょうか?
これは「神を殺すこと」「嘘のない優しい世界を作ること」ですよね。その欲望の残滓(ざんし)が残っている。という事は、そのために必要だったコードも完全に手放していないのではないでしょうか。あるいはコードを手放さなかったが故に欲望の残滓という形でCの世界に残り続けることが出来たとも考えられます。
なのでルルーシュへのコードの継承が不完全になったわけです。
ゼロレクイエム後、コード継承確定と異変発覚
C.Cは復活のルルーシュ劇中で「コード継承が不確定のまま、行われたのがゼロレクイエム」と言っていました。この言葉から、本当にルルーシュがコードを継承していたのか、C.Cにも判断が付かなかったことが伺えますね。
コードギアス劇中の描写からの予想で明言はされていませんが、コードは「一度人としての死を迎えることで発現する」という説があります。
例えばシャルルはV.Vからコードを奪った後、ルルーシュのギアスで一度死亡⇒復活し、コード継承者となったような描写がありました。
また劇場版ではカットされていますが、TV版R2でC.Cがコードを継承させられた直後、なぜか殺傷されたような描写があります(その時の傷か、C.Cの左胸の下にはギアスマークのような傷が残っています。この傷は劇場版「興道」でも描写されました)。
こうした描写からコードを継承していたとしても、一度人としての死を迎えなければコードは発現しないと考えられます。そして、コードが発現しない限りはコード継承を表す刻印(ギアスマーク)も現れないし、ギアスも今まで通り使えるのではないでしょうか(つまり、ルルーシュが皇道終盤までギアスが使えたのはこのため)。
つまりゼロレクイエム実行段階ではルルーシュに見た目の変化はなく、コード継承を確信できなかったのでしょう。
逆に言えばコード継承が間違いなくされているなら、継承直後に一回死ねば正式なコード継承者になる、という事ですね。
例えばシャルルはV.Vからコードを奪って継承者となりました。この場合は目の前にV.Vがいて、V.Vの身体からコード継承者の証である刻印(ギアスマーク)が消えれば間違いなくコードは自分のものになったと判断できます。
なのでシャルルはその直後にルルーシュと対峙した際、ルルーシュのギアスを全く警戒していませんでした。むしろ殺せるものなら殺してみろと言わんばかりに挑発までしています。その結果シャルルは一度死亡し、復活しました。
ちなみにこのときシャルルが「実は既に不死だけど、ルルーシュのギアスにかかったフリをしてからかっていた」可能性もありますが、だとするとかなりふざけた親父になりますよね(笑)しかし「兄さんはまた嘘をついた・・・」といったセリフからも分かる通り嘘の大嫌いなシャルルですから、可能性は低いように思われます。
なので、コードは「一度人としての死を迎えることで発現する」というのは可能性が高いと思われますし、今回の考察でもこの説を採用します。
ただ、ルルーシュの場合はそれを確かめることができません。コード継承が不確定な状態なので「試しに一回死んでみる」が出来ないわけです。C.Cが「こいつもしかしてコード継承してるんじゃね?試しに一回ヤッみるか」と思って試した結果、本当に死んでしまったら笑い話にもなりません・・・
というわけでコード継承は不確定のままゼロレクイエムが実行され、ゼロレクイエム後に初めてコード継承が確定。コードを不完全ながら継承していたルルーシュはゼロ(スザク)に刺されたことでコードが発現し、不完全ながら復活することが出来たのでしょう。
復活までのタイムラグ
しかしゼロレクイエムの後、「虚」状態のルルーシュが復活するまで結構なタイムラグがあったように思われます。普通に考えたらゼロレクイエムの直後に復活しそうですよねルルーシュ。ヘタすりゃナナリーが号泣してる前で復活しかねません。
ですが実際にルルーシュ(虚)が復活したのはジェレミアの元に運び込まれてからと思われます。C.Cが皇道ラストシーンで「あの日の約束が果たされるのを待ってもいいのか」と口にした事からもその可能性が高いでしょう。
という事は結構な日数が復活にかかっていることになりますね。では、なぜ復活に時間がかかったのか?原因はやはりCの世界の理が乱れていたためでしょう。そして、その元凶はシャルルの「欲望の残滓」です。
Cの世界でシャルルが欲望の残滓となってからゼロレクイエムが行われるまでに少なくとも数ヶ月が経過しています。その間にシャルルの欲望の残滓は成長し、あのような形になったのでしょう。
その結果としてCの世界の理が乱れ、身体の欠損部分の交換にも時間がかかるようになったのではないでしょうか。
それでもとりあえず身体は修復され、ルルーシュは復活。しかし、欲望の残滓によってルルーシュの精神は取り込まれたか、動けなくなってしまい、身体に戻ってこれなくなったと考えられます。
既にこの段階ではC.CもCの世界へ自由に出入りできなくなっていたはず。そのためルルーシュを元に戻すことが出来ません。そこでC.Cは虚のルルーシュを連れ、残っている門を探して旅に出たわけですね。
ルルーシュ復活後も残る「欲望の残滓」
嘆きの大監獄の地下、アラムの門からCの世界に入ったC.Cとルルーシュ。
C.Cはここではじめてシャルルの欲望の残滓が障壁となり、人の意識がどこにも行けない状態になっていたことを知ります。
シャルルは「みんなひとつに繋がれば悲しいすれ違いのない、嘘のない優しい世界になるよね♪」というある意味お花畑な目的を持ってました。その欲望の残滓なので、残りかすになっても周りにある人の意識を取り込もうとするのではないでしょうか。欲望の残滓にC.Cとルルーシュが近づいた時、2人を取り込もうとするように周りにモヤモヤしたものが現れ、C.Cはルルーシュを見失います。
描写から見るとルルーシュが欲望の残滓に取り込まれてしまい、それをC.Cが探しているような印象でした。ですがC.Cはかろうじて欲望の残滓の中からルルーシュを見つけることに成功したのでしょう。
その結果、C.Cから若干遅れる形でルルーシュは嘆きの大監獄の地下で復活を果たします。
ここで欲望の残滓は無くなったかと思いきや・・・
実はこの時点でシャルルの欲望の残滓は消えていないんですよね。
C.Cもあくまでルルーシュの精神を取り戻すのが目的で、シャルルの欲望の残滓をどうこうしようとはしてません。「思いを残すな」と言っただけです。
欲望の残滓が消えるのは物語終盤、ルルーシュとシャムナとの勝負が終わり、シャリオがスザクに敗北し、シャムナが作っていた「門」が破壊された後でした。欲望の残滓と思われる黒い球体が飛び散り、空から無数の「何か」が降り注いでいましたよね。
ちなみにルルーシュがナナリーの意識を探しにCの世界に入った時、気がついたナナリーは空に浮かぶ黒い球体を見て「あれは?」とルルーシュに聞いています。それに対しルルーシュは「さあ、多くの人の心残りとしか・・・」と答えました。
「多くの人の心残り」は表現の違いというだけで「欲望の残滓」ですよね。この言葉からも、ルルーシュ復活時点では欲望の残滓は消えていないことが分かります。
つまり、この時点でもシャルルは完全消滅せず存在し続けている。ということはコードも完全継承されていないという事です。
その結果、精神が戻って復活したルルーシュは身体にコード継承者の証である刻印(ギアスマーク)が現れているにも関わらず、ギアスも使えるという一見矛盾した状態になりました。
つまり、ルルーシュはこの時点でも正式なコード継承者ではないということです。
シャルルと同等の存在となったルルーシュ
完全なコード継承者にはなっていませんが、実はここでルルーシュに一つ変化がありました。
ギアスが完全制御できるようになっているのです。
嘆きの大監獄で復活したルルーシュはC.Cを助けるため、目の前にいたビトゥルの部下(名前忘れた)にギアスをかけていますが、この時ルルーシュはギアスのオン・オフを完全にコントロールしていました。
コンタクトレンズを外す素振りもなく、通常の瞳からギアスが発現する瞬間が描写されたのです。
更にシャムナにギアスをかけた際、シャムナはルルーシュの目を見た瞬間に目を逸らすことが出来なくなりました。まだ命令を下されていないのにシャムナの瞳に赤い縁取りが現れ、ルルーシュの目を見るよう強制されたのです。
要するにギアスの力が今までよりもかなり強力になっているという事ですね。
より強力になったギアス能力を完全にコントロールできる状態、これはつまりシャルルと同じ。つまり、ルルーシュはここでようやくシャルルと同じく「達成人」レベルになったと思われます。
ふたたびCの世界に入り、コードを正式継承
シャムナとの勝負が終わったあと、ナナリーの意識を救い出すためCの世界へ入ったルルーシュ。
ここでふたたび欲望の残滓はルルーシュ達を取り込もうとします。黒い球体がより黒く染まっていき、直後に二人の周りに黒いモヤモヤが発生。そしてルルーシュとナナリーは抱き合ったままどこかへ落ちていきました。おそらくは欲望の残滓に取り込まれてしまったのではないでしょうか。
この時、ルルーシュは不思議な行動を取っています。
ギアスを発動させようとして、何故か途中でやめているのです。
記憶を頼りにしていますが、このときのルルーシュの行動は以下のような感じでした。
- 「この空間を形作るあまたの思いよ、ルルーシュ・ランペルージが命じる!おまえたちは・・・」と叫んで両目にギアスを発現させた後、何かに気付いたような表情をし、ギアスの使用をやめる
- その後ナナリーに「俺のギアスは俺の罪だ。だから・・・」と何かを言いかける
- 直後に周囲が明るくなり、「また君たちに助けられるか」と言う
ルルーシュは何に気付いたのか?
ナナリーを抱きしめたままどこかへ落ちていくルルーシュは「この空間を形作るあまたの思いよ、ルルーシュ・ランペルージが命じる!お前たちは・・・」と一度ギアスをかけようとしますが、なぜかそれを止めてしまいます。何かに気づいたような表情をして。
この時ルルーシュは一体何に気づいたのか?
ルルーシュはこの時自分が助かるため、ここから抜け出すためにまた多くの人の心を捻じ曲げようとしている自分に気づいたのではないでしょうか。
ルルーシュはゼロレクイエムのために膨大な数の人の心を捻じ曲げ、多くの命を奪いました。ナナリーにも「卑劣」だと言われた力を使って。ただそれはすべて大きな目的のためでした。
しかし今は状況が違います。死ぬはずだったのに生き返ってしまい、本来関わるべきでない世界に個人的な理由で一時的に関わっている自分が、再び膨大な数の人の心を捻じ曲げてよいものだろうか?と。
それはできないと思ったため、ギアスを使うのをやめたのではないでしょうか。
ルルーシュはナナリーに何を言おうとしたのか?
ギアス使用を中断したルルーシュはナナリーに「俺のギアスは俺の罪だ。だから・・・」と何かを言いかけます。
このセリフも途中で止まってしまっているので何を言いたかったのかは正確にはわかりませんが、「罪」という言葉が出てくるのでそれに続くのは「罰」でしょうか。「俺のギアスは俺の罪だ。だから罰は受けなければならない」とかですかね。
これ以上罪を重ねるわけにはいかない。そして罰は受けなければならない。だからギアスは使わない。でも何としてもナナリーは助けてみせるといった決意を伝えようとしたのではないかと思います。
「また、君たちに助けられるか」の意味
「君たち」は集合無意識で間違いないでしょう。ちょっと他に考えられません(笑
「また、君たちに助けられるか」という言葉から、助けられるのは初めてではないことになります。では、初めてはいつだったか?といえば「時の流れを止めないでくれ」というギアスをかけた時ですね。集合無意識はそのギアス(願い)の通り、未来を求め続けることを選びました。ルルーシュが望んだ通りに。
ギアスを使わないと決めたルルーシュですが、正直この時点で有効な策は思い浮かんでいなかったのではないかと思います。
そんなルルーシュを集合無意識は助けたんじゃないでしょうか。
実はルルーシュとC.CがCの世界に入った時、思考エレベーターが動いてたんですよね。C.Cとシャムナが話していた時か、ルルーシュとナナリーが話していた時だったか、その後ろで思考エレベーターがグリグリと上に向かって動いていたのです。シャムナが「動いている」と言ってた通り再び思考エレベーターが動き始めていたのでしょう。
要するにシャルルが「嘘のない優しい世界」を作ろうとしたシーンが再現されたような状況です。
その影響があったのか、改めて集合無意識は「生きるとは言わない過去に等しい世界」を求めたシャルルを否定し、未来を求めたルルーシュに手を貸した。つまり、Cの世界に飲み込まれずに残っていたシャルルの欲望の残滓を消滅させ、ルルーシュをその中から救い出したのではないでしょうか。
だからルルーシュは「また、君たちに助けられるか」と言ったのでしょう。
ちなみにナナリーもここで何かに気づいたような表情をしていました。集合無意識は過去に死んだ人も含まれているとのことなので、既に亡くなっているユーフェミアなどの存在を感じたのかもしれませんね。
シャルルが消滅したため欲望の残滓は砕け散った
その後欲望の残滓は砕け散り、ルルーシュは現実の世界で目を覚まします。
ここでようやくシャルルの欲望の残滓は消滅したのでしょう。その結果、欲望の残滓に取り込まれていた多くの人の思いは解放され、自らの意思であるべき場所へ戻っていった。それが空から降り注いだ何かだったのではないでしょうか。
そして、欲望の残滓が消滅したことでコードも正式にルルーシュへ継承されたのでしょう。つまりまさにこの目を覚ました時、ルルーシュは絶対遵守のギアスを失い、正式なコード継承者になったという事です。
【おまけ】L.Lとなったルルーシュの旅の目的
「復活のルルーシュ」ラストシーンではL.LとなったルルーシュとC.Cの2人がギアス能力者と対峙しているようなシーンが描かれました。短いシーンでしたが、最後にルルーシュはこう口にしています。
「覚悟なきものからはギアスを奪おう。しかしその覚悟があるのなら・・・」
C.Cと共に人とは違う時を彷徨うルルーシュの目的は何なのか?ざっくり言えば「罪を償うこと」ですよね。おそらく具体的には覚悟のないもの・ふさわしくないものからギアスとコードを奪うことなんじゃないでしょうか。
これはもう何の確証もない妄想で、なんとなく辻褄も合わないような気がするのですが、ルルーシュは劇中の描写を見るに達成人になったように見えました。なので、L.Lはコードも奪えるようになってるんじゃないでしょうか。そして、上記のセリフで「ギアスを奪おう」と言っているので、ギアス能力を奪うこともできるようです。
ちなみに「覚悟なきもの」の「覚悟」とはどんな覚悟か?と言えば、これはやっぱり「撃たれる覚悟」ですね。「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」という言葉をルルーシュは繰り返し劇中で口にしていました。その覚悟がないものからはギアスを奪う、という事でしょう。
逆に覚悟がある者からはギアスを奪わず、また与えることもあるかもしれません。「現実は様々なものに支配されている。抗うことは必要だ」というのもルルーシュのセリフです。
なのでルルーシュは覚悟のない者からコードやギアスを奪い、無駄な犠牲を出さないようにすることで、自らがギアスを使い、多くの人を犠牲にしてきた罪を償おうと考えているのではないでしょうか。その罪を償いきったと思える時まで、C.Cと旅を続ける。
そして、最後にルルーシュはC.Cとの契約を果たすのではないかと思います。
ルルーシュが達成人になっていればC.Cのコードを奪うことが出来るはず。つまりいつでもC.Cの望みを叶えることが出来るわけですが、それをしていません。おそらく自分の罪に対するケリがつくまで待ってもらっているのでしょう。
C.Cは死を望みながら、元来の優しさゆえか自らギアスを与えたものとの代替わりをしようとしません。マオが両目ギアス状態になってもコードを継承させずマオの前から姿を消していますし、ルルーシュの場合にしてもゼロレクイエム前で既にコードが継承できる状態になっていたはずです。
しかし結局C.Cはコードを継承させていません。おそらく今後もそうでしょう。
そう考えると、そんなC.Cに「死」を与えることが出来るのは達成人となったルルーシュしかいないように思います。覚悟なきものからギアスとコードを奪い、覚悟ある「後継者」が現れた時、ルルーシュはC.Cとの契約を果たし、また自身のコードを後継者に継承し、最後を迎える・・・
そんなストーリーが続編の中で描かれるのも面白いのではないか?と思ったりもしてしまいます。
まとめ
というわけでルルーシュがコード継承後もギアスが使えた理由、L.Lとなったタイミングについて考察してみました。
最後はだいぶ妄想が入ってますが(笑
要するにシャルルが異常に執念深かったためにルルーシュは本来ありえない「コードを継承しているのにギアスが使える」状況になった、という考察でした。でもこの説だとシャルルが異常に執念深かったおかげでルルーシュはギアスを使える状態で復活し、シャムナを倒すことが出来たとも言えますね。ま、シャムナもそれに巻き込まれて「なりそこね」になったのかも知れませんけど(汗
そう考えるといいホント執念深い親父だな・・・って感じですね。
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