実は地味に「いだてん」にハマっているZIGですこんにちは♪
今回は大河ドラマ「いだてん」39話の感想をまとめました。ガッツリネタバレを含みますのでその点はご注意を!
いだてん39話「なつかしの満州」あらすじ
脳出血を起こしながらも一命をとりとめた志ん生(ビートたけし)は五りん(神木隆之介)に満州での話を語り始めます。
「お前の親父さんのおかげで命拾いしたよ」
兵士たちの慰問のため、三遊亭園生(中村七之助)と共に満州へ渡っていた志ん生(孝蔵)。なんとそこで志ん生は小林勝に会っていたのでした。一体どのような出会いだったのか?そして勝のおかげで命拾いしたという志ん生の言葉の真相とは?
「日本に帰りたか!りくに会いたか!」
満州で悲痛な叫び声を挙げる勝。はたして勝は満州でどんな運命をたどるのか?
そして終戦後もなかなか戻ってこない孝蔵の無事を占ってもらおうと日本橋のバー「ローズ」に訪れたおりん。そこには田畑がいて・・・
・・・とまあ予告はこんな感じでしたね。
遂に五りんの父親が勝だと確定したわけですが、勝は満州へ行くことになってしまいます。
そこで志ん生(孝蔵)とどんな出会いがあったのか?そして勝が残した「志ん生の『富久』は絶品」の真相もいよいよ語られることになりそうです。
ただ、それ以上に気になるのはやっぱり勝がどうなるのかですよね・・・
志ん生(孝蔵)が日本に戻ってくることは間違いないけど、勝が日本に戻ってこれるかどうかは分かりません。実在の人物でもないっぽいので史実を追うこともできませんし。
ただ、19話の時点で五りんの父は「戦争で亡くなった」と言及されてますし、やっぱり勝は満州の地で・・・ということになりますよね。
なんであれ満州で何が起きるのか?非常に気になるところですね!
以下ネタバレです!
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39話の感想まとめ
うーん、やっぱりというかなんというか。
勝は非業の最後を迎えることとなってしまいました。勝の「日本に帰りたか!」の叫びは本当に刺さりましたね・・・
そして志ん生の富久の中のセリフがソ連兵から必死で逃げようとする勝の心を代弁するような演出がすさまじく印象的でした。
「遠くまで走ってきちまったな」
「ここがどこだかわかりゃしねえや」
「帰れるんかなこれ?」
「泣きてえのはこっちなんだ」
「そこに俺の家があるんだ、家に帰りてえんだ」
まさに勝はそんなことを最後に考えたんじゃないか?って感じですよね。
せめて日本へ帰ってほしかった・・・
しかし。
志ん生と五りん、志ん生と圓生のやり取りが面白かったですね!おかげで話が暗くなりすぎないところが救いでした。お見舞いに来て一瞬で志ん生が狸寝入りしてることを見抜く圓生師匠、さすがです。
ま、そりゃウォッカ抱いて寝てればバレるだろって感じですが(笑
まとめ
というわけでいだてん39話のあらすじや感想をまとめました。
遂に志ん生と勝、そして五りんとの繋がりが明かされた重要な回でしたね!
次回からは最終章が始まるみたいなのでさらに楽しみです♪
終戦の3か月ほど前、慰問のために満州へ渡ることになった志ん生(孝蔵)と圓生。
好きなだけ酒が飲めるし、1か月程度・・・と軽い気持ちで満州に渡ったのですが、その予定は大きく変わってしまうのでした。
とりあえず最初の頃は極楽だったと思い返す志ん生。日本人相手の興行はどこでも盛況で、志ん生の「富久」も大ウケでした。
そんな状況で気が付けば1か月のはずの慰問は2カ月を経過。
寄席の会場の前には集まった日本兵相手に物売りをしている中国人の姿もありました。絵ハガキを売っているようでしたが、興味のない兵士に邪魔だと突き飛ばされてしまいます。しかしそんな物売りを助け、散らばった絵ハガキを拾うと共に写真を眺める日本兵もいました。一枚の絵ハガキを眺める日本人、それはもちろん・・・
寄席が終わった後、一杯やっている志ん生のところに一人の客人がやってきます。
やってきたのは若い日本兵。そう、勝でした。
勝の部隊は満州各地の警備を受け持っていて、慰問の興行を見に来ていたのですね。
近々沖縄に配置換えになる等の話をする勝でしたが、一体何の用で現れたのか?と志ん生は訝しみます。
勝が現れた理由、それは志ん生の芸にダメ出しするためでした(汗
圓生の芸を褒め、志ん生の芸(富久)を「ガチャガチャしていて聞きづらい」と酷評。
おまけにあんな走り方じゃ1里も走れん、呼吸法もよくないと言ってお馴染みの呼吸法まで教えようとする始末。さらに詳しくは「ランニング」を読めとまで言い始めます。
ここまで来てもやっぱり勝は走ることばっかり考えているのでした。
まあ要するに芸にダメ出しというより、芸の中に出てくる走り方が全然ダメというダメ出しですね(笑
当然志ん生はブチ切れて勝を追い出します。
勝を追い出した後、圓生は「沖縄は間もなく陥落するらしい」と志ん生に伝えるのでした。
勝がまもなく沖縄に配置替えになると聞いたばかりの志ん生は少し複雑な表情を見せます。
少し時間が過ぎて昭和20年7月。
奉天で森繁久彌と話をする志ん生と圓生。圓生は「いい加減帰りたいんだがいつ帰れる?」と森繁久彌に尋ねます。
しかし燃料が足りない(から船が出ない)と帰国の目処は立たない様子。
道理で最近日本の酒が入ってこないわけだ・・・とここでも酒のことしか考えていない志ん生でした。
そんな志ん生に森繁久彌は「沖縄の日本軍が全滅した」とも伝えます。
それを聞いた志ん生は先日会った若い日本兵、勝のことを思い出すのでした。
圓生は「おだぶつでしょうな・・・」とつぶやきます。
おまけにアメリカだけじゃなく、中立条約を破ってソ連が北から攻め込んでくるという噂まであるという話を聞かされた志ん生。そうなれば満州は最前線になる・・・
しかしそれでも日本が負けるなんてことはないだろう、と志ん生は楽観的に考えるのでした。
しかしその後まもなく、本当にソ連軍が満州に攻めてきます。
騒然とする街中。なんと志ん生はそこで既に沖縄で死んだはずの勝と再会します。
沖縄へ出発する前日、勝の所属する部隊の分隊長は隊員に逃げるように伝えていたのです。
日本はもうだめだ、妻子を置いてきたものは今すぐ逃げろ。逃げ続ければ遠からず戦争は終わる。
そう言われて逃げた勝は満州に残っていたのでした。
ちょうど二人会をやってほしいと頼まれていて大連に戻ろうとしたいた志ん生と圓生。
そんな二人に付いて行って良いか?と勝は頼みますが、圓生は断ります。
志ん生はいいじゃねえか、と言いますが「敵からも味方からも追われている身」だから連れていくべきじゃない、と志ん生に伝えます。その言葉で勝を置いていくことを決める志ん生。
これでもう会うこともない・・・と思った矢先。
突然銃声が聞こえ、目の前で日本人が撃たれます。撃ったのは中国人でした。日本の敗戦が濃厚になってきたことで日本人は満州でも攻撃対象となり始めていたのでしょう。
中国人はその銃口を志ん生と圓生へ向けますが、とっさに勝が二人をかばうように中国人の前に立ちはだかります。
中国人は勝を撃とうとしますが、なぜか引き金を引きませんでした。
彼は目の前にいる日本人兵士がかつて物売りだった自分を助けた男だと気付いたのです(多分、絵ハガキもこの中国人から購入してたんでしょうね)。
そのため彼は「次は殺す」と言いながら、勝を撃たずに姿を消すのでした。そうして志ん生の命を救った勝。この行動が後の志ん生の「お前の親父さんのおかげで命拾いしたよ」に繋がります。
そんな出来事があり、勝と共に大連に戻った志ん生たち。
3人はそこで日本の敗戦を知ります。そして敗戦したことで満州の状況は一変し、日本人は攻撃対象となりました。
大連では興行師も逃げてしまっていて、残っていたのはウォッカだけ。
どうしようもなくなった志ん生。
圓生はしばらくここで様子を見ようと言いますが、やけになった志ん生と勝は度数の高いウォッカを一気飲みします。そして勝は叫ぶのでした。
「日本に帰りたか!りくに会いたか!金治と遊びたか!金栗先生と走りたか!」
「なーし、おれはこぎゃんとこに・・・」
酔っぱらって思うまま感情を吐露する勝。
酔った勢いで脈絡のない話をする勝の姿を見て圓生は「富久の久蔵みてえだ」と言います。
ここで志ん生と圓生は勝がオリンピックを目指していたこと、そして敗戦によってオリンピック出場の可能性が消えてしまった事を聞きました。そしてお互いに子供がいることなどを語り合います。
いろいろ話しているうちに勝は酔い潰れてしまうのでした。
酔いつぶれた勝の前で「二人会、どうする?」と話す志ん生と圓生。
いつソ連兵に襲われてもおかしくない中で客なんて来ないだろ・・・
そう志ん生も思いますが、なんだかんだで100人ほどの客が集まるのでした。最後くらい笑って迎えたいという人々が予想以上に集まってきたのです。
そんな満州に残された人々の前で芸を始める圓生。圓生の「居残り佐平治」は客を大いに沸かします。それを見て志ん生はこれじゃ俺は何をやればいいんだよ・・・とグチるのでした。
そんな志ん生に勝は「あの走るやつをやってくださいよ」と言います。
「こないだ誰かさんにケチ付けられたからな」と愚痴る志ん生でしたが、勝は全く話を聞いていません。
それどころか話を変えてみたらどうかと提案。久蔵が走る距離を伸ばしてみたらどうか、日本橋じゃなく芝まで走ったらどうか、と口を出します。
久蔵はマラソンランナーじゃねえんだよ!と文句を言う志ん生でしたが、結局最後はその提案を撃入れ、富久をやることに。
しかたなくアドバイスを受け入れて「富久」を始める志ん生。
志ん生は勝のアドバイスを受け入れて・・・距離や場所だけではなく、過去にアドバイスした走り方のフォームや呼吸法まで芸に織り交ぜて見せるのでした。その結果、富久は大いに客を盛り上がらせます。
そしてそんな芸を見て涙を流し、勝は外へと走りだしてしまうのでした。
気の向くままに走り回った勝は誰にともなく「あー、気持ちよかー!」と声を挙げます。
ふと、傍らにあるポストが目に入る勝。そこで勝はあの物売りの中国人から買った絵ハガキを取り出し、「志ん生の『富久』は絶品」と書き、投函しようとします。
しかし・・・
そのハガキは投函されることはありませんでした。
ポストの前に立つ勝の前に現れた一台の軍用車。乗っていたのはソ連兵でした。
銃を持って走り寄ってくるソ連兵を見て必死に逃げようと走り出す勝。しかし・・・
その背中に容赦ない銃撃が浴びせられるのでした。
志ん生が見つけた時、勝は既に亡くなっていました。
「こいつ、名前なんだったっけ?」
「久蔵でいいか、おい、久蔵」「おい、起きろ」
「お前俺の富久最後まで聞いてねえだろ!馬鹿野郎・・・このやろう・・・」
そうして勝の亡骸を揺さぶる志ん生でしたが、そう遠くない場所からはソ連兵の声が聞こえてきます。そのため圓生は孝蔵を引きはがし、その場を逃れるのでした。
その後も満州から帰ることが出来なくなってしまった圓生と孝蔵。
既に満州に渡って半年が過ぎ、日本ではもうあきらめた方が良いという話まで出ていました。
そんな頃、おりんは日本橋のバー「ローズ」を訪れ、孝蔵の安否を占ってもらうのでした。
占いの結果は「あきらめた方が良い」と出ます。
・・・が、そんな占いをやっている最中にバーに田畑が入ってきました。
そして先に店に来ていた東たちとの再会を喜びます。彼らも何とか戦時下を生き抜いたことが伺えますね。
田原は占いをしているマリーを見て「うるさいババア!まだ占ってんのか!?」「当たらないから!」とおりんに言いますが、おりんもさすがにいきなり入ってきた男の言う事をそのまま信じられません。
ようやく引き上げ船が来たのが昭和22年1月。
結局志ん生は2年近い期間を経て日本へとようやく帰り着きます。
そして戻ってきた志ん生が始めた芸はあの「富久」なのでした・・・