琉球王国最高の聖地、斎場御嶽(せーふぁうたき)

沖縄の世界遺産、斎場御嶽(せーふぁうたき)に行ってきました。

御嶽は南西諸島に広く分布している聖地の総称らしいです。2000年11月首里城跡などとともに、琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された斎場御嶽。沖縄に行ったら是非行ってみたいと思っていた場所です。

 

那覇空港から目的地、南城市まではレンタカーで移動。

「南城市地域物産館 がんじゅう駅」の駐車場に車を止める。

せーふぁうたき

 

 

チケットも物産館の一角で購入できるようになってました。大人は確か200円。

せーふぁうたき

 

 

チケット購入後、駐車場から少し歩いて斎場御嶽へ。

せーふぁうたき

 

ちなみにこの日はあいにくの雨。私、自他共に認める雨男なのです(泣

せっかく沖縄なので青い空と海を堪能できると思ってたのですが・・・そこはまあ、次回のお楽しみという所ですね。

 

とりあえず斎場御嶽までは少し坂道を登っていく形になっていて、その間にも結構いい感じに雨が降ってきました。

 

こちらで受け付け。

斎場御嶽

 

先ほど購入したチケットを渡し、そのまま歩いて行こうと思っていたら・・・

ちょうどガイドツアーをやっているということで、せっかくなので申し込むことにしました。あまり予備知識もなく来たので、解説聞きながらの方が面白いかもしれない。

 

 

ガイドツアーが始まるまでの時間は待合室で斎場御嶽の歴史をまとめた映像を見る。

斎場御嶽

少し待っているとある程度人数も集まり、ガイドツアーがスタート。

10人くらいのメンバーとガイドさんで外へ出ると、先ほど振っていた雨はひとまず止んでました。

 

ガイドさん曰くここは急な道も多く、雨の時は特に滑るので足元に気を付けてくださいとのこと。

来るときは歩きやすい靴で来ると良いですね。

 

 

入口。

斎場御嶽

 

 

ガイドさん。

斎場御嶽

 

 

斎場御嶽から見た海。雨はやみましたが晴れるまでは行かず(笑

斎場御嶽

 

 

まず、御門口(ウジョウグチ)。

斎場御嶽

御嶽へと入っていく参道の入り口です。ここには6つの香炉が置かれていて、御嶽内の拝所の数を示しているんだとか。

 

ちなみにガイドさんが持ってるファイルにも文字が見えるんですが、実はここ、男子禁制の場所だったそうです。

今は普通に入ってますが、昔は王でも入れなかったとかなんとか。

 

参道に入ると、道はかなり急。

雨でぬれているので余計に滑りやすい状態でした。

 

そして参道の周りはこんな感じ。

斎場御嶽

 

 

少し歩くと見えてくる大庫理(ウフグーイ)。最初の拝所です。

斎場御嶽

ここででっかいヤドカリがいるのを発見。

あまりにでっかいのでびっくりしていたら写真を撮り忘れた(汗

 

大庫理の次は寄満(ユインチ)へ向かいます。

その途中、こんな池のような場所が。

斎場御嶽

 

なんとこれ、沖縄戦の際の艦砲射撃で出来た穴。

戦争当時、沖縄は相当な数の砲弾が撃ち込まれ、至る所にこうした艦砲の跡があったらしいです。今はほとんど埋められてしまって見ることはありませんが、この穴は当時のまま残されているのだとか。

近くで見るとかなり大きく、深さもあって驚きました。

戦争の爪痕をこんな場所で目にするとは思いませんでした・・・

 

 

こちらが寄満(ユインチ)。台所という意味らしいです。

斎場御嶽

見上げるほどにデカい岩の下に出来た空間に石で台座が作られてます。

 

 

琉球は昔から交易が盛んで、海外の交易品がたくさん集まる場所だったらしいですね。

そんな交易品がここに保管されてたんでしょうか?

斎場御嶽

 

 

寄満(ユインチ)を見た後はいったん来た道を戻り、三庫理(サングーイ)へ向かいます。

 

その途中で見かけたでっかいガジュマルの樹。

斎場御嶽

 

 

ここに生えている植物はとにかくデカい。

南国、と言う感じがしますね。

斎場御嶽

 

 

御嶽内はかなり傾斜が強い場所が多いです。

斎場御嶽

この日は雨の影響で大して暑くなかったですが、晴れていると結構歩くの大変かも。

 

 

三庫理の手前にはシキヨダユルとアマダユルの壺があります。

斎場御嶽

 

 

これは真上のふたつの鍾乳石から滴り落ちる「聖なる水」を受けるためのものだそうです。

斎場御嶽

 

 

こちらが三庫理(サングーイ)。

斎場御嶽というとここをイメージする方が多いんじゃないでしょうか。

 

斎場御嶽

 

いやもう・・・ここはとにかく岩のデカさにビビります。

特別な場所というのがそれだけも分かる感じ。

 

この岩に関しての解説がありました。

斎場御嶽

 

 

岩の隙間を通っていくと、その先には久高島が望めるスペースがあります。

せっかくなので登ってみる。

斎場御嶽

 

 

・・・が、この日は天気も微妙だったせいか見えない(笑

斎場御嶽

ちょっと海が見えるって感じですね苦笑

ここも天気が良い時に来れば景色が全く違うでしょう。

 

 

ちなみに久高島は南城市の沖合5キロのあたりにある小さな島。この島は琉球の創世神アマミキヨが降りてきて国つくりを始めた場所で、五穀発祥の地、琉球神話の聖地とされているそうです。

琉球王国時代、国家的な祭事を行うときは久高島から「聖なる白砂」を運び、御嶽内に敷きつめたのだとか。いったいどれだけの労力がかかったんでしょうか・・・

 

 

三庫理(サングーイ)を見た後は来た道を戻って入口へ。

戻ってくると1時間ほど時間が過ぎてました。

 

 

 

駐車場まで戻ってくると、雨もしっかりやんでました。

しかし、厚い雲に覆われて空は見えない(;´∀`)

斎場御嶽

 

ここ斎場御嶽は観光客の増加が問題にもなっているそうです。

ここは「聖地」ですから、今も普通に祈りをささげる方がいます。そんな方々を無断で写真に撮ったり、観光客が増えたことで石畳がすり減ったり、自然環境への影響が危惧されたりetctec

そんなこともあり、再度ここを男子禁制にすることも検討されているという話をガイドさんがされてました。

 

そういえば斎場御嶽でもらったパンフレットにも、こんな記載がありました。

 

 

■聖地を訪れる方へお願い

  • 敬う心構えで
  • 聖地内にあるもの(石や動植物)を持ち出さない
  • 香炉を踏まない、動かさない
  • ガイドがいるところではその案内に従う
  • 祈りを遮るのはNG
  • ゴミを出さない、汚さない

 

こういうことが書いてあるという事は、それをやる人がいたってことでしょうね(;´Д`)

 

見る側もマナーをしっかり守らなければなりません・・・