【2020年最新】リレーアタック対策8選!スマートキー車両盗難の仕組みと防止策まとめ

リレーアタック対策

こんにちは!ZIGです。

最近、テレビでもリレーアタックの話をよく聞くようになりました。リレーアタックはスマートキー搭載車を狙った車両盗難の手口。スマートキーの車であればいつターゲットになってもおかしくありません。何の対策もしていなければものの数秒で愛車が盗まれてしまうこともあり得ます。

しかし、対策さえ取っていればリレーアタックに遭うリスクはかなり下げることができるんですよね。簡単にできる対策もあるので、どんな手段が有効なのか知っておきましょう。

・・・というわけで。

この記事ではリレーアタックの対策手段をまとめてみました!併せてリレーアタックの仕組み、そして日本国内での被害状況(件数・盗まれやすい車)などを調べてみたので参考にしてください。

リレーアタック対策のポイントは微弱電波の遮断

リレーアタックの対策は実はシンプルで、スマートキーから出ている微弱電波を遮断するだけです。

リレーアタックはスマートキーから出ている微弱電波を悪用しています。スマートキーの微弱電波は70~100cm程度の距離しか届かないのですが、犯行グループはその微弱電波を専用の機器で受診⇒増幅⇒中継して勝手にドアロックを解除し、車を盗んでいくわけですね。

【要注意】最近は10mほど離れた距離からでもスマートキーの微弱電波を受信できるようになってきているらしいです。

なので、何かしらの手段でスマートキーから出ている微弱電波を遮断すればリレーアタックは防げるというわけです。

 

リレーアタックの対策手段8選

それでは実際リレーアタック対策としてどんな手段があるのか?

ここでは8種類の対策方法を解説します。

周囲に怪しい人がいないか確認する

車を降りたとき、周囲に怪しい人がいないか確認するだけでもリレーアタック対策になります。

この手段は特に外出中にできる対策ですね。

リレーアタックはスマートキーの電波を受信するため鍵の近くに犯人グループの一人が必ずいます。つまり、あなたが車を降り、車から離れていくときに後ろから付いてくる怪しい人がいないかどうか?確認していれば良いという事です。怪しい人さえいなければスマートキーの電波は受信されません。

「周囲の確認対策」のメリットはとにかくカンタンで今すぐ出来る点ですね。何か用意する必要もないのでお金もかかりません。

しかし、デメリットとして非常にめんどくさいことと、意識するにも限界がある点が挙げられます。

例えば飲食店で食事をしているときや、映画館で映画を見ている時などを狙われたらまず防げないでしょう。犯人グループの一人が近くのテーブルに座ったり、隣の席に座ってしまえばどうすることも出来ません。そう考えると、手軽だけどあまり現実的ではない手段と言えますね。

 

アルミホイルで包む

スマートキーをアルミホイルで包むと、微弱電波を遮断することが可能です。

この手段は自宅にいるとき、外出時どちらでも使えますね。

家にあるアルミホイルを使えばお金もかかりません。

ただ、スマートキーがしっかりアルミホイルで包めておらず、隙間があると電波を受信される可能性があるので注意が必要。実際にアルミホイルで包んでみて、ドアロックが解除されないかどうか確認した方が良いでしょう。

しかしこのアルミホイルで包むという手段、正直めんどくさい上に見栄えがかなり悪いです。

いちいちドアロックを解除するためにスマートキーをアルミホイルから出し、車を降りたらまたアルミホイルで包むという作業を一日何回もやらなければなりません。

このめんどくささを許容できれば有効な手段ではあります。

 

缶に入れる

アルミ缶やスチール缶にスマートキーを入れることで電波を遮断可能です。

缶のサイズにもよりますが、この手段も自宅・外出中どちらでも使える手段ですね。

家にある缶を使えばお金もかかりません。

また、家にちょうど良い缶がない場合は100円ショップで手頃なサイズのブリキ缶を購入するのも手段です。鞄に入るサイズの缶を買えば外出時、車から降りたらスマートキーを缶に入れて持ち運ぶようにすると良いでしょう。これだけでリレーアタック対策になります。

ただ、缶で対策する場合は缶に隙間があると電波を受信されてしまう可能性があるので注意しましょう。使うのであれば蓋と本体の間に隙間のない、密閉性の高い缶を使う事をおすすめします。また、実際に遮断できているかを最初に確認した方が良いですね。

 

電波遮断ポーチ・キーケースを使う

スマートキーの微弱電波を遮断できるポーチやキーケースを購入するのも有効な手段です。

電波遮断ポーチやキーケースならスマートキーの微弱電波を遮断できますし、持ち運びにも適していて、見栄えも悪くありません。自宅にスマートキーを置いているときも電波遮断キーケースに入れておけば安心です。

電波遮断ポーチやキーケースはAmazonや楽天市場で1000円程度で購入出来るので、一度探してみると良いでしょう。

ただ、一点注意点があります。電波遮断キーケースは使っている間にいつの間にか電波が遮断できなくなるケースがあるようです。キーケースの劣化なのか、キーケースの内側と鍵がこすれ合って生地が薄くなるのが原因なのかは分かりませんが、時々ちゃんと電波を遮断しているか確認した方が良いでしょう。

電波遮断ポーチ

ちなみに電波遮断キーケースではありませんが、100円ショップの携帯灰皿でも電波を遮断できる商品があるようです。出来るだけ安く対策したい・・・という場合は携帯灰皿を電波遮断キーケースの代用品として検討してみるのも手段ですね。

 

スマートキー節電モードを使う

メーカー・車種が限定されますが、スマートキー側でリレーアタック対策が出来る場合もあります。

これは「スマートキー節電モード」という機能で、ちょっとした操作でスマートキーから微弱電波が出ないように設定出来る機能です。

スマートキー節電モードは2013年以降にフルモデルチェンジしたトヨタ車、2016年のインプレッサ以降のスバル車に搭載されています。また、国産車ではありませんがベンツなどにも同様の機能が搭載されています(調べた限りでは日産、ホンダ、BMWなどの車にはこの機能は無いようでした)。なので上記に当てはまる車に乗っている方はスマートキー節電モードでリレーアタック対策をするのが最も有効ですね。

 

また、スマートキー節電モードではありませんが、ディーラーに持って行けばスマートキーの微弱電波をオフ設定にする事も出来るようです。スマートキー節電モードがない場合はこの設定が可能かどうか?ディーラーに問い合わせてみるのも手段ですね。

ただ、微弱電波自体をオフにしてしまうとスマートキーの利便性が無くなってしまいます。ドアノブを触っただけでロックを解除するなんてことも出来なくなってしまうわけですね。なので不便に感じる方は別の対策手段を考えた方が良いでしょう。

 

リレーアタック対策用セキュリティユニットを取り付ける

リレーアタック対策可能なセキュリティユニットを車に設置すればしっかり対策ができます。

ただ、当然のことながらセキュリティユニットの設置はそれなりに費用がかかります。商品代金だけでなく、取り付け工賃もかかるので、少なくとも10万円程度の予算が必要になるでしょう。

とはいえセキュリティユニットは他の手段と比べても対策効果が非常に高い点がメリット。リレーアタックの対象になりやすい車に乗っている方は設置を検討してみると良いですね。

 

ハンドルロックを使う

厳密にはリレーアタック対策と言えませんが、ハンドルロックを使うのも有効な手段です。

ハンドルロックを装着しておけば仮にリレーアタックで解錠され、エンジンをかけられても車を動かせません。なので、他の対策手段と組み合わせればより被害を未然に防ぐことができます。

自宅でも、外出中でも使える手段でもありますね。

ただ、ハンドルロックその都度取り付け・取り外ししなければならない点と、費用がそれなりにかかるのがデメリットです。特に車で頻繁に移動するような方は車から降りるたびにハンドルロックをつけなければなりませんし、急いでいる時などは取り付けの時間も惜しいでしょう。

また、購入するとなれば安いものでも5000円〜10000円ほどの費用がかかります。

 

タイヤロックを使う

こちらも厳密にはリレーアタック対策とは言えませんが、タイヤロックも有効な手段になります。

ハンドルロックと同様、仮にリレーアタックで解錠されてもロックがあるので車は動かせません。

ただし、やっぱりハンドルロック同様にその都度取り付けしなければならない点と、それなりに費用が発生する点がデメリットですね。ハンドルロック同様、安いものでも5000円程度の費用はかかります。

 

リレーアタック対策一覧

対策を一覧にしてみました。

対策方法 効果 手軽さ 費用
周囲を確認 0円
アルミホイルで包む 0円
缶に入れる 0~数百円
電波遮断ポーチ 1000円前後
節電モード 車種による
専用セキュリティ × 10万~
ハンドルロック 5000円~10000円
タイヤロック 5000円前後

・・・こうやって見ると、メーカーや車種を限定せず手軽に導入できて、それなりに効果が期待できるのは缶に入れる・電波遮断ポーチの2つかな?という感じですね。

それだけだと不安・・・という方はリレーアタックに対応したセキュリティシステムを取り付けたり、ハンドルロック・タイヤロックを組み合わせることで被害に遭うリスクを下げられるでしょう。



リレーアタックの仕組み(手口)

リレーアタックの仕組み

リレーアタックはスマートキーから出ている微弱電波を悪用する車盗難の手口です。

具体的な手口というかやり方は以下の通り。

リレーアタックの手口
  1. 犯行グループのひとりが運転手に接近(あるいは自宅に接近)
  2. 特殊な装置で鍵(スマートキー)の電波を受信
  3. 受信した電波を増幅させて仲間に送信(電波を中継)
  4. 仲間は増幅した電波をリレーさせ他状態で車に接近
  5. キーが車の近くにあると誤認させ、車のドアロックを解除
  6. そのままエンジンをかけ、盗難
文字にすると複雑に見えますが、実際にはわずか数秒程度で犯行が行われます。

盗まれた車はエンジンを止めてしまえば当然再始動はできません。しかし、分解されてパーツ単位で海外に売り飛ばされてしまえばまず車は戻ってこないでしょう。

スマートキーの微弱電波を受信する道具は海外のオークションなどでわずか20ドル程度で購入できると言われていて、海外でも問題となっています。

 

【動画】リレーアタックの手口と被害事例

海外の動画ですが、リレーアタックの手口を解説しているものがありました。

どのようにして車が盗まれるか?ご覧ください。

ちょっとした外出中にもリレーアタックに遭う可能性があることが分かりますね。

 

実際に起きたリレーアタックの動画もありました。

イングランドで起きた事例みたいです。

ご覧いただくとわかりますが、文字通りあっという間に車が盗まれてます。

 

リレーアタックはセキュリティを取り付けていれば安全?

厄介な事に、セキュリティを取り付けてる車であってもリレーアタックが防げるとは限りません。

これはTwitterで見かけた盗難被害のツイートですが・・・

ランドクルーザーが盗難に遭ったという情報ですね。

詳細を確認してみると、このランドクルーザーには純正セキュリティが取り付けられていたことが分かります。しかし、盗難に遭いました。このように、セキュリティを導入している車であってもリレーアタックを防ぐことは出来ません。

何故かと言えば、リレーアタックは普通にスマートキーの電波でドアロックを解除し、エンジンをかけているのと変わらない状況なのでセキュリティが作動しないのです。従来のセキュリティシステムはドアのこじ開けやカラスの破壊などによる振動、車内への侵入、車体が傾くなどの状況で警告音が鳴りますよね。しかし、リレーアタックはそのいずれにも当てはまりません。

つまりセキュリティがあるから自分の車は大丈夫!とならないので気を付けて下さい。リレーアタック対策を考えるなら、リレーアタックに対応したセキュリティユニットを後から取り付ける必要があります。



日本国内でもリレーアタックによる盗難が起きている

実は日本国内におけるリレーアタックの正確な件数の統計はありません。車が盗難されたとしても、それがリレーアタックによるものなのか?それとも従来の盗難手段によるものなのかは正確に判断できないからですね。

しかし、リレーアタックが疑われる盗難は実際にかなり起きているようです。

 

例えば2018年の情報として、以下のような記事がありました。

(スマートキー)の電波を悪用した「リレーアタック」の可能性がある自動車盗被害が県内でも発生していることが5日、県警生活安全企画課への取材で分かった。昨年1年間に被害に遭った高級車のランドクルーザーやレクサス計60台の大半がリレーアタックによる犯行とみられる。

スマートキーの電波悪用 「リレーアタック」自動車盗、栃木県内でも発生(下野新聞社/栃木)

警察庁の犯罪統計によると栃木県では2018年に408件の車両盗難が起きています。

そのうち60台がリレーアタックの犯行とみられるということは、少なくとも車両盗難の1~2割はリレーアタックによるものという事になりますね。けして少なくない数字です。

 

また、Twitterで以下の口コミを見つけました。

こちらも警察関係者の口から「リレーアタックによる盗難が多い」という言葉が出てきますね。

このように、2018年時点でもかなりリレーアタックの被害は出ています。何も対策していないのは非常に危険だと言うことが分かりますね!

 

該当ユーザーは要注意!盗難されやすい車種

一般社団法人日本損害保険協会の統計を見ると、盗難されやすい車種が分かります。

以下は2018年11月に保険金を支払った事案を対象とした盗難された車種の統計ですが、レクサスがダントツで多いのが分かりますね。

1位.レクサス(66件)
2位.プリウス(41件)
3位.ランドクルーザー(35件)
4位.ハイエース(17件)
5位.アクア(14件)

参考:第20回自動車盗難事故実態調査結果発表 | 日本損害保険協会

ちなみに過去の統計を見ると、2018年統計までプリウスが4年連続ワースト1位でした。今回初めてレクサスが1位となった形で、プリウスは2位になってますね。

その他上位にはアルファード、カローラ、ハリアー、ヴェゼル等の名前もありました。

いやぁ・・・こうして見ると非常にトヨタ車が多いですね(汗)トヨタ車を使用している方はやはり何かしらリレーアタックの対策を考えた方が良いのでは?という印象です。



まとめ

というわけでリレーアタックの手口と対策、被害状況をまとめてみました。

実際に日本国内でもリレーアタックの被害は出ているようですし、スマートキーの車に乗っていたら他人事ではありません。

現状を見ると、やはり国産車はリレーアタックに対する対策が万全だとは言えない状況です。なので自分でできる限りの対策をし、リレーアタックから愛車を守るべき。簡単にできるリレーアタック対策も複数ありますし、何か対策をしていれば、何も対策をしてないより遙かに盗難されるリスクを下げられます。

まずは缶に入れる、電波遮断キーケースを使うなどすぐ出来る事からリレーアタック対策をしていきましょう。