長野県松本市の国宝、松本城へ行ってきました。
松本城は世界遺産には指定されてませんが、日本最古と言われる城郭が残される城。別名「烏(からす)城」とも呼ばれ、姫路城などと対照的な漆黒の城。そして400年前の天守がそのまま残されていることで有名です。
松本城へのアクセス
松本城は駅からちょっと離れていて、最寄駅はJR篠ノ井線の北松本駅。ここから徒歩で約10分。
バスだと松本周遊バス「タウンスニーカー」の北コース、松本駅前の「松本駅お城口」で乗車、「松本城・市役所前」下車すれば目の前。公共の交通機関をつかうなら松本駅からバスというのが一番楽です。
車の場合は近隣に駐車場がいくつもあるのでそこへ駐車して少し歩くという感じ。
松本城到着!しかし・・・
この日はちょうどイベントをやっており、かなり混み合ってました。信州という事でそば祭りを3日間やってたみたい。
全く下調べせずにやってきたので、イベントの事は全く知りませんでした(汗
堀には立派な鯉がいっぱい。鮮やかな金色の鯉もいますね。
イベント会場をすり抜け、松本城へ。
堀の向こうに松本城が見えてきました。ここから見てもその黒さが際立ちます。
門をくぐって券売所へ。
入場料は大人610円、小中学生300円。3歳未満は無料だったかな?
入場券を購入し、もう一つ門をくぐると、その中に松本城の歴代城主の名前が記載されてました。
松本城は戦国時代に小笠原氏が作ったと言われてます。当時は深志城と呼ばれてたらしいですね。しかし天文19年(1550年)、小笠原長時の時代に武田信玄の信濃侵攻によって落城。その後は武田信玄の中信地方における拠点として使われたという歴史があります。
武田氏滅亡後は再び小笠原氏が城主となり、一時的に石川氏が変わりますが、再度小笠原氏が城主に。この頃城の名前も松本城に変わったと言われてます。
上の図は一時的に小笠原氏に代わって城主となった、石川氏から城主の名前が書かれてますね。年代で言うと1590年以降という事になります。
門をくぐると再び松本城が見えてきます。
・・・と、ふと横を見るとこんなものが。宇宙ツツジ??
下に解説がありました。
日本人初の女性宇宙飛行士、向井千秋さんと宇宙を旅したツツジの種らしいです。
近くの売店を見たらこんな垂れ幕発見(笑
おお、世界遺産登録を目指しているんですね。もし登録されたら今よりも混み合うようになるだろうなぁ・・・
と色々見て回りながら城の方へ向かっていくと、そこに待っていたのは大行列。なんと城に入るのに40分ほどの待ち時間があるとのこと。
ええと、下の方に移ってるのが行列です(笑
売店の人に聞いたらちょうどイベントが重なったため今日はすごく混んでるよ、とのこと。そんなタイミングでまさかここへ来てしまうとは・・・
仕方ないので行列に並びながら松本城を写真に収める。
うーん、近くで見ると本当に黒い。
ちなみに何故黒いのか?というと、これは作られた時代に関係してるらしいです。
豊臣秀吉統治時代、松本城は石川氏が城主だったのですが、石川氏は豊臣家の家臣。秀吉のいる大阪城が黒で統一されていたので、それに併せて黒くしたのだとか。あとは時代的に戦が多い時代だったので、実戦向き(目立ちにくい、実際より小さく見せるetcetc)な色として黒だったなんて話もあります。
なので戦国時代が終わった徳川家の時代にはこういう城は作られなくなり、白い城がつくられるようになったそうです。白は「威厳」を表す意味もあったらしいですね。
まあともあれ、そんな時代の天守が今もそのまま残ってるというのはやっぱりすごい話ですね・・・