松本城は戦国時代に作られた実戦重視の「戦うための城」です。なので大きな窓もなく、中はかなり暗い感じ。
天守閣は外から見ると5重(5階)に見えますが、実際には6階構造になってます。これは外からは分からない階を作り、そこに武士を集めて待機させる目的があったとか。それでは内部へ。
松本城天守閣
中に入ったのはちょうど昼頃でしたが、それでも薄暗い感じです。
かなり急な階段。気を付けないと本当に落ちそうです。
小さい子が親に手を引かれて昇ってたりしました。
壁には矢狭間(やざま)・鉄砲狭間(てっぽざま)の解説がありました。
矢狭間・鉄砲狭間は名前の通り、矢や鉄砲を打つための小窓のようなもの。
戦国時代の城なので松本城にはこうした狭間が沢山設けられています。
こちらは矢狭間から外を覗いた様子。先ほど並んでた行列が見えます。
狭間は手前ほど広く、外側に行くほど狭くなってます。これはこちらからは攻撃しやすく、敵からは攻撃しにくくするための工夫。よく考えて作ってますよねー。
ちなみに狭間は城によっては普段は隠されているものもありますが、松本城の狭間は常時開放された形になってるみたい。このあたりは作られた時代によっても違うらしいです。
他にも松本城には敵が攻めて来たときのために石落(いしおとし)もありました。石落は名前の通り石を落す穴で、石垣を昇ってくる敵に対する備えですね。
こちらは昔の松本城の姿かな?
鬼瓦。
天守2階部分には火縄銃と関連資料がたくさん展示されてます。
鎧もありました。
小型の銃もいっぱい。こんなサイズのものも当時存在してたんでしょうか。
そしてこちらは4階から5回へ上がる階段。
この階段は松本城の中で最も急です。
横を見るとこの階段に関する解説発見。なんと1段40cmもあるんだって(汗
おまけに4階から5階へはこの階段を昇るしかないので、降りてくる人との対面通行。ひとりひとりゆっくりと階段を上がっていきます。
急な階段を上って5階へ。
5階は重臣たちが戦いの会議を開くため場所として使われいたらしいです。そんな5階から外の景色を撮ったのが以下の写真。
結構な高さがあるのが分かります。
そしてこちらが6階。最上階ですね。
ちなみに最上階は周囲を見張る望楼としての役割が主で、城主がいる場所ではありません。何となく最上階にいそうなイメージはあるけど(汗
窓から外を見るとこんな感じ。
安全のためか網が張られてました。ここからも行列が見えますね。
こうして見ると結構遠くまで見通せるのが分かります。ちなみに松本城の天守はおおよそ30mくらいで、現存する天守としては姫路城に次いで高いそうです。
武田軍が攻めて来たとき、ここでその光景を目にした武士はどんな心境だったんでしょうね・・・
最上階の天井には二十六夜神が祭られています。
1618年に神告があり、その後ここに祭られるようになったみたいですね。
・・・というわけで、一通り最上階で景色を眺めたら下へ降りることに。
正直景色を見る以外やることが無い(笑
こちらは最上階から降りていく最中にある御座所(天守4階)。
5?6階は上り・下りとも同じ階段を使いますが、4階以下は違う階段を使って下へ降ります。なのでここは行きでは通りませんでした。
いざというときに城主がいた場所だそうです。
確かにここは他の場所よりも作りが丁寧な印象でした。
こちらは天守の横に作られている月見櫓(つきみやぐら)。
松本城の辰巳附櫓(たつみつけやぐら)と月見櫓は戦国時代ではなく、寛永年間(1624年?1645年)に造られたもの。なのでここは天守閣よりも明るく、開放的な感じになってます。辰巳附櫓は写真を撮り忘れてしまいました(汗
月見櫓の解説。松本城の月見櫓は珍しい造りで、天守と一体になってタイプは他にはないそうです。
という感じで天守⇒辰巳附櫓⇒月見櫓と見て回って終了。
外に出たところで一枚。入った時は晴れてたのですが、外は曇り空になってしまいました。
というわけで松本城観光、終了ー。