谷性寺 | 桔梗寺とも呼ばれる光秀公ゆかりの寺院(京都府亀岡市)

谷性寺

こんにちは!ZIGです。

今回は京都府亀岡市にある「谷性寺」を訪れたので紹介します!

谷性寺は明智光秀にゆかりのある寺院で、光秀公の首塚がある事が知られてますね。今回はそんな首塚を実際に見てみたいと思い、現地を訪れてみました。

谷性寺について

谷性寺は平安時代に創建されたと言われる真言宗の寺院。

大覚寺派に属しており、不動明王が本尊です。

谷性寺のあるあたりは明智光秀が丹波攻めの拠点とした地域で、丹波亀山城からも近いですね。

 

ちなみに明智光秀は不動明王を厚く崇敬していて、本能寺の変前にも「一殺多生の降魔の剣を授けたまえ」と願ったと言われています。その願いの通り光秀は本能寺で信長を討ちますが、その後まもなく山崎の戦いで敗北したのはあまりにも有名ですね。

光秀とゆかりのあった谷性寺には山崎の戦い後、境内に墓碑が建立されたそうです(境内にある七重塔)。

安政2年(1855年)には光秀公を慕う志士が谷性寺を訪れ、光秀公の首塚を残したとのこと。この話の通りであるなら谷性寺の首塚は本当に光秀公の首が埋葬されてるわけではなく、供養塔の可能性が高いですね。

光秀公の首塚は京都府東山・三条白川筋と盛林寺(京都府宮津市)にもあります。で、三条白川筋のものが実際の首塚の可能性が高いと言われてますね。

 

ちなみに谷性寺は毎年初夏に桔梗の花が咲き乱れることから「桔梗寺」とも言われます。なので6~7月頃に訪れるとその光景を見ることが出来るはず。

そして桔梗紋をあしらったオシャレな御朱印が頂ける事でも知られてるので、そちらも要チェック!ですね。

私はあまり御朱印に興味が無いのでもらいませんでしたが(笑

 

谷性寺アクセス

谷性寺
〒621-0241 京都府亀岡市宮前町猪倉土山39

谷性寺へ車でアクセスする場合は京都縦貫自動車道「亀岡IC」が最寄りインター。ここから車で15分ほどで到着します。

公共交通機関を使う場合はJR嵯峨野線亀岡駅から京阪京都交通バスに乗り、「猪倉」で下車。徒歩5分ほどです。バスと移動時間は30分ほどですね。

ちなみに丹波亀山城から下道を車で20分ほど走れば到着する距離なので、併せて訪れてみるのも良いでしょう。

 

駐車場あり

谷性寺の前には専用の駐車場があるので車で直接アクセスしても安心です。

あまり広い駐車場ではありませんが、車数台程度は駐車できるスペースがありました。

谷性寺の駐車場

ただしこのあたりは道が狭いので注意(汗

谷性寺周辺の道はすれ違いが難しいレベルの狭さです。

 

清瀧山谷性寺

というわけで谷性寺に行ってきました!

駐車場に車を止めると目の前に谷性寺の看板が目に入ります。

谷性寺入口

ちなみに訪れたのが9月末だったため、桔梗が咲き乱れてるってことはありません。

どうせ来るならもうちょっと早い時期の方が良かったかな・・・と後で思いましたが、それはまた別に機会に、ですね(笑

 

石段を登っていくと山門があります。

谷性寺山門

山門の向こうには既に社殿が見えてますね。

 

ちなみに山門にはしっかり桔梗紋が彫り込まれてました。

谷性寺山門の桔梗紋

上の写真だと見切れちゃってますが、真新しい門扉にも大きく桔梗紋が彫られてました。

 

山門を抜けるとすぐに社殿があります。

谷性寺本堂

写真で分かるとおり、社殿の前には首塚と明智山門の案内看板が出てますね。

ま、ただどちらもすぐ目に入ってくるので、看板は無くても良いんじゃ無いかなって感じでした(笑

 

 

社殿の入り口左右には仁王像が建ってました。

谷性寺の仁王像

割と昔からあるものかな?って感じです。

 

そういえば境内の小さな池のそばには不動明王像がありました。

谷性寺の不動明王像

この近くに光秀の墓標として建てられた七重塔もあったのですが、なぜか写真を撮り忘れてしまいました(汗

 

光秀公首塚

谷性寺山門を抜けたすぐ左手に光秀公首塚があります。

谷性寺の明智光秀公首塚

実に分かり易い場所に建っているのでまず見落とすことはありません。

これだけ分かり易いところにあることからも、谷性寺が明智光秀とゆかり深いことを感じさせますねー。

ちなみに先ほど触れたとおり、この首塚は安政2年に「光秀公を慕う志士」が谷性寺を訪れて建てたものだと言われてます(谷性寺の看板に記載あり)。この志士ってどんな方だったんでしょうね?

あるいは明智光秀の子孫にあたる誰かだったりするんでしょうか・・・

 

明智山門

谷性寺の明智山門

社殿の向かって右手には明智三門があります。

こちらの山門は亀山城の城下にあった「西願寺」の山門を移築したものなんだそうです。

区画整理で取り壊される前にこの場所に移されたという話が明智山門横の石碑に書かれていました。移築されたのは昭和51年、移築したのは光秀祭で長年武将を務めた国元健太郎氏とのこと。

 

ちなみに明智山門はその名前の通り、桔梗紋が彫られてます。

蛙股の内側にハッキリわかる形で桔梗紋がありました。

谷性寺・明智山門の桔梗紋

この桔梗紋、彫刻史・紋章史的に貴重なものなんだそうです。

なんでも中世と近世の途中、短期間に見られるデザインらしいですね。そう言われて谷性寺山門に彫られた桔梗紋と比べてみましたが、確かに明らかにデザインが異なってました。

正直今まで桔梗紋のデザインの違いなんて全く気にしたことが無かったですが、時代と共に微妙に変わってきているんですねー。

 

・・・とまあそんな感じで谷性寺を一回り。一回りと言っても首塚と明智山門を見ただけですが(笑

 

まとめ

というわけで谷性寺を紹介しました!

谷性寺は割と小さな寺院なので見て回るのに時間もかかりません。首塚と明智山門を見るだけなら15分程度ですね。

ただやっぱり「桔梗寺」としての姿を見るなら6~7月頃に訪れるのがおすすめです!