こんにちは!ZIGです。
今回は2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」を楽しむにあたり、事前にチェックしておくとよい小説・書籍・映像作品をまとめてみました!
「麒麟がくる」をより楽しみたい方は要チェックですよ♪
目次
「麒麟がくる」は脚本・池端俊策氏のオリジナル作品
まず、2020年大河ドラマ「麒麟がくる」には原作はありません!脚本を担当する池端俊策氏のオリジナル作品となります。
最近の大河ドラマは原作なしの作品が多く、「麒麟がくる」もこの形ですね。なので原作小説はある?みたいな思わせぶりな記事は見るだけ無駄だと思っておいて下さい。よく見かけるので(笑
しかし、事前に見ておくとより「麒麟がくる」を楽しむことができるはず!という作品はいくつかあるので、以下にそんなおすすめ作品をまとめてみました。
麒麟がくると併せてチェックしておきたい作品8選
麒麟がくるドラマガイド前編(1)
NHKが出版する「麒麟がくる」公式ガイドブック。
キャストのインタビューや光秀ゆかりの地に関しての解説なども掲載されているので事前の情報収集にはぴったり。何より序盤のあらすじがかなり詳しく掲載されているので、どんなストーリーが展開されるのか?思った以上に細かなところまで分かってしまいます。
ネタバレには要注意かも?(笑
国盗り物語(司馬遼太郎)
司馬遼太郎氏の「国盗り物語」は「麒麟がくる」とほぼ同じ時代を描いた小説なので、おおよそのストーリーを予習するのにもってこいの作品です。
ちなみに国盗り物語は小説だけでなく、1973年には第11作目の大河ドラマとしても放映されてますね。
国盗り物語の主人公は斎藤道三・織田信長・明智光秀の三人。前半は斎藤道三が主人公、後半は織田信長が主人公となってますが、後半に関して言えば光秀視点の部分も多く、実質ダブル主人公という感じで話が進行します。
とりあえずこの作品、野心的な斎藤道三がめっちゃかっこいいんですよね♪
さすが蝮という感じ。ですが野心的な部分だけじゃなく、老いて行くと共に変わっていく姿も描かれていて人間味も感じさせます。そんな道三の異なる側面から多くのことを学んだ信長と光秀が主従関係となり、天下統一へと突き進んでいくわけですね。
現在では親子2代で行われた事が分かっている道三の「国盗り」が一人の功績として描かれていたり、軍記物のエピソードをふんだんに使っているので史実を知るには向きませんが、物語として非常に面白いので読んだことがないなら必読の作品です。
織田信長(山岡荘八)
「国盗り物語」と併せておすすめしたい作品が山家荘八氏の「織田信長」です。
こちらは信長が主人公で、幼少時代から本能寺の変で討たれるまでの一生が描かれます。もちろん明智光秀も登場しますが・・・
とりあえずこの作品は信長と濃姫のキャラクターがめちゃくちゃ面白いです!特に青年期の信長のお茶目な感じがたまりません。個人的にはこの信長のキャラクターが凄く好きなんですよね。「国盗り物語」の信長は完全にサイコパスなのに対し、こちらの信長は実に人間味があります。
そんな信長に振り回され、疑心暗鬼に陥り、最終的には謀反を起こすことになる光秀がかなり気の毒ではありますが(汗
楽しみながら歴史に触れたいって方には実にちょうど良い作品です。
豊臣秀吉(山岡荘八)
こちらも同じく山岡荘八氏の小説ですが、主人公は秀吉です。
農民時代から始まり、天下を取って亡くなるまでの秀吉の一生が描かれますが・・・やっぱり山岡荘八氏の描く秀吉が面白いので楽しみながら読める点が魅力ですね(笑
あんまりこういう歴史物の小説を読んだことがないって方も楽しめる作品です。
ちなみに。
この作品をおすすめしたのには他にも理由がありまして。
実はこの作品、光秀が山崎の戦いで討たれずに生き延び、天海となった設定でストーリーが展開します。なので山崎の戦い後も光秀(天海)が登場し、秀吉の天下統一に裏から手を貸す姿が描かれるんですね。このオリジナル展開が意外と面白いのです♪
もちろん創作ではありますし、「麒麟が来る」で光秀は天海にはならないと思いますが(笑
天海となった光秀が何を考え、秀吉の天下統一に関わっていくのか?気になる方は一度ご覧になると良いですよ。
明智光秀・秀満:ときハ今あめが下しる五月哉(小和田哲男)
「麒麟がくる」で時代考証を担当している小和田哲男氏の著書です。
小和田氏は過去にも大河ドラマの時代考証に何度も参加されてる方ですね。そんな小和田氏の明智光秀をテーマとした著書なので、「麒麟がくる」のストーリーにもある程度の影響はあるかもしれません。特に本能寺の変を起こした理由・経緯などについては小和田氏の考えも多少反映されるのではないか?と個人的には予想もしてまして(笑
そんな意味でも読んでおくとより「麒麟が来る」を楽しめるんじゃないかな?という感じ。
本書では平成30年あたりまでの最新の研究結果も踏まえ、明智光秀の出生や信長に仕えるまでの経緯、信長に仕えてからの行動や本能寺の変に至る経緯、そして明智光秀の人物像など、明智光秀に関する「定説」としてよく聞く情報がまとめられています。
明智光秀に関する書籍も多いですが、光秀に関する基本的な情報を一通り知っておきたいという方におすすめって感じですね。
ちなみに題名が「明智光秀・秀満」となってますが、秀満に関してはあまり記載はありませんでした(笑
天下人の父・織田信秀 – 信長は何を学び、受け継いだのか(谷口克広)
戦国史研究家、織田信長研究の第一人者として知られる谷口克広氏の「織田信秀」をテーマとした著書です。
「麒麟がくる」では信長の「最近の研究で見直されている保守的かつ中世的な側面も強調、父・信秀から実直に受け継いだ財政面、経営面での才覚も描いていく」と言われてますよね。
なので父親の織田信秀がどんな人だったか?ここを知っておくと「麒麟がくる」で描かれる信長をイメージしやすくなります。
ちなみに信長に関する著書は多いですが、父・信秀に関する著書はほとんど無いんですよね。今回は織田信秀も登場しますし、読んでおくとより序盤の話を楽しめるはずです♪
夏目漱石の妻(池端俊策)
「夏目漱石の妻」は「麒麟がくる」と同じく池端俊策氏が脚本を担当し、夏目漱石役として長谷川博己が登場します。言うまでもありませんが長谷川博己は「麒麟が来る」で光秀を演じますね!
つまり池端俊策と長谷川博己が関わる映像作品なわけで、「麒麟が来る」がどんな雰囲気の作品になるか?イメージする材料にもなりうるって事ですね。
作品そのものは夏目漱石の妻・鏡子が主人公で、時代も明治なので時代そのものは重なりませんが、2016年と最近の作品ですし、池端俊策氏の作品に触れてみてはいかがでしょうか?
ちなみに夏目漱石の妻はNHKオンデマンドで視聴可能。NHKオンデマンドはU-NEXT経由で申し込みが可能です。
U-NEXTは31日間の無料期間があるので、無料期間を利用して見放題作品を視聴することも出来ます。
大河ドラマ「太平記」(脚本:池端俊策)
「太平記」は1991年、29作目の大河ドラマとして放送された作品で、池端俊策氏が脚本を担当しました。
池端俊策氏が大河ドラマの脚本を担当するのは太平記以来なので、池端氏の作品を知る上で欠かせない作品と言えますね。ちょっと全て見るのには時間がかかりますが(笑
太平記は大河ドラマでも珍しい鎌倉時代末期から南北朝時代が舞台。主人公は足利尊氏です。
この時代を描いた大河ドラマは後にも先にもこの作品のみで、大河ドラマの中でも名作と言われることが少なくありません。完全版DVDも販売されていますが、レンタルで全話見てみるのも良いですね。
まとめ
というわけで「麒麟がくる」を見る前にチェックしておくとよいおすすめ作品をまとめてみました!
とりあえず、「国盗り物語」を読んでおけばざっくりとした時代の流れは予習できるんじゃないかな?という感じですね。
ただ他の書籍・映像作品も目を通しておくとより楽しめるのではないかと思います♪