御霊神社 | 明智光秀公の御霊を祀る神社(京都府福知山市)

福知山の御霊神社

こんにちは!ZIGです。

今回は京都府福知山市にある御霊神社を紹介します!

御霊神社は福知山城の城下町の端にあり、明智光秀を祀っていることが知られてますね。今回福知山城と共に訪れてみました。

御霊神社について

御霊神社は宝永2年(1705年)に創祀された宇賀御霊大神と明智光秀公を祀る稲荷社。

宇賀御霊大神は五穀豊穣・商売繁盛の神様ですが、明智光秀公の霊を合祀しているため御霊神社と言われています。

元々光秀公を祀る寺が別の場所にあったそうですが、朽木植昌の時代に光秀を合祀したそうです。一般には「逆賊」のイメージが強い光秀ですが、諸豪が入り乱れる丹波を平定してこの地を「福知山」と名付け、城下町を造って治水工事も行い、地誌を免除するなど善政を行った光秀公の御霊を慰めるために祀ったわけですね。

そのためか御霊神社には明智光秀の書状が複数残されてます。有名な「明智光秀家中軍法」もここに収められてますね。

その後元文2年(1737年)には御霊会が行われ、年々盛大になっていき三丹一の大祭となったそうです。

これがもしかして今の「丹波光秀ききょうまつり」に繋がってるのかもしれませんね。毎年10月、御霊神社の前では盛大なお祭りが開催されています。

 

御霊神社アクセス

御霊神社
〒620-0000 京都府福知山市字中ノ238

御霊神社は福知山城下町の北西に位置してます。

福知山城からは1.5km程の場所にあり、歩けば15分ほど。町並を眺めながら歩くのも良いと思います。

ちなみに福知山駅からもおおよそ同じくらいの距離ですね。

 

駐車場あり

駐められる台数はさほど多くありませんが、御霊神社は境内の南側に専用の駐車場があります。

なので車で直接アクセスした場合はこちらを使わせてもらうとよいですね。

 

明智光秀を祀る御霊神社

というわけで御霊神社に行ってきました!

 

この時は福知山城から歩いて御霊神社へ。

町並を眺めながら歩いていると、広小路通りの途中に小さな社が建っていました。

榎神社

この社は「榎神社」って言うらしいですね。

元々御霊神社はこの場所にあったそうです。大正7年(1918年)に広小路通りを拡張した際、現在の場所に移築したということでした。当時ここには大榎があったので、榎神社として祀っているそうです。

 

榎神社から御霊神社は目と鼻の先。

あるけばすぐに御霊公園が見えてきます。

 

ちなみに御霊公園の看板にもしっかり桔梗紋が描かれてました。

御霊公園の桔梗紋

町中でも桔梗紋がついたのぼりを沢山見かけますし、本当にここは「光秀の町」ですね。

 

御霊神社は御霊公園の奥、同じ敷地内にあります。

公園に入ったところですぐに鳥居が見えました。

御霊神社の鳥居

社号標にもしっかり桔梗紋が刻まれてますね。

 

境内に入り、階段を上ると正面に拝殿があります。

御霊神社の本殿

この奥に本殿があり、光秀の書状なども収められてるわけですね。

 

ちなみに御霊神社の境内はとても綺麗に保たれてました。

朝方に訪れたせいもありますが、人もおらず空気がとても澄んでいたのが印象的。

 

包丁刃物社

御霊神社の包丁刃物社

拝殿の横には小さな「包丁刃物社」がありました。

名前からして刃物の神様が祀られてる・・・ということかもしれません。

ただ何も解説が無かったので詳細は分かりませんでした(汗

 

恵比須神社

御霊神社境内の恵比寿神社

包丁刃物社の奥には恵比寿神社があります。

こちらは御霊神社が広小路にあった頃の旧本殿らしいですね。ここには事代主大神(恵比寿様)、稲荷大神、秋葉大神、天満大神、養蚕大神が祀られていました。

 

叶石

御霊神社の叶石

叶石は悲願成就の神として祀られてるそうです。

受験合格、縁談、諸災難除けに御利益があるとのこと。

 

堤防神社

御霊神社の堤防神社

拝殿の北側には堤防神社があります。

堤防神社は由良川の治水事業の進展と、それによって水害が減りつつある事への感謝を込め、また治水事業のよりどころとして昭和59年に建てられたものとのこと。

この地域にとって由良川は大きな恩恵をもたらしてくれる存在でもあり、災害をもたらす存在でもあるわけですね。そしてそれは明智光秀が福知山に町を造った頃から変わらないということでしょう。

 

御霊神社境内の石碑

御霊神社内には神社の他に複数の石碑が建てられてたので合わせて掲載しておきます。

 

こちらは頼山陽の漢詩を彫った石碑ですね。

頼山陽の漢詩

ざっくり解説すると敵は本能寺じゃ無くて備中にいた秀吉だったんじゃないの、的な内容ですね(雑w)。

 

そしてこちらは筆塚。

御霊神社の筆塚

書の道の先人の夢で会った筆塚を菅原道真公が天満神社として祀られている御霊神社内に建立した・・・

という解説が書かれてましたが、先人の夢がどのようなものであったのかが私には分かりませんでした(汗

 

そして光秀の免税を讃える石碑、ですかね。

光秀公の免税を讃える石碑

光秀は福知山の城下町を造る際、地子銭を免除したといわれてます。

地子銭は今で言うと固定資産税みたいなものですかね?

税金の免除はやっぱり当時の人々にとってもありがたいことだったでしょうね。

 

まとめ

というわけで御霊神社を紹介しました!

この日は福知山城と御霊神社を併せて訪れましたが、本当に福知山における明智光秀は特別な存在なんだな・・・と改めて感じました。地域によってここまでイメージが変わる武将も珍しいですよねー。しかし「逆賊」というレッテルのせいでイメージと実像がかなり解離しちゃってる方である事も疑いようのない事実です。

2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」でそんな古くさいレッテルが少しでも無くなると良いですね。

とりあえず御霊神社は福知山城からも近いので、福知山城を見に行くなら併せて訪れてみると良いと思います!