こんにちは!ZIGです。
今回は岐阜県にある岐阜城(稲葉山城)に行ってきました!
岐阜城と言えば斎藤道三・織田信長ゆかりの城であり、織田信長が天下布武を掲げた城でもありますね。
目次
岐阜城(稲葉山城)について
岐阜城といえば道三・信長とよく知られる戦国武将の2人が居城としたので知ってる方も多いでしょう。
そんな岐阜城の始まりは建仁年間(1201年~1204年)。二階堂行政が稲葉山山頂に築いた砦だと言われています。
そんな岐阜城(稲葉山城)を斎藤道三が居城とし始めたのは1539年頃。その後道三は1554年頃までこの城を拠点とし、その後嫡子の義龍へと譲られました。
そして織田信長がこの城に入ったのが1567年。道三の孫に当たる龍興を追い出し、この城を本拠とします。岐阜という名称が使われはじめたもこの時からですね。その後1575年に安土城へ移るまで信長は岐阜城を本拠としていました。
そんなわけで斎藤道三が15年ほど、織田信長が8年ほど居城とした岐阜城ですが、なんと言っても急斜面な山の頂上に建っているのが特徴。難攻不落の城としてよく知られてますね。しかし戦の場となることも多く、何度も落城する羽目にあっている城でもあります。それだけ重要な場所にあると言えるでしょう。
現在は山頂の天守だけでなく、山麓の織田信長居館跡や金華山一帯が国の史跡に指定されています。
岐阜城(岐阜公園)のアクセス
岐阜城へは基本的に岐阜公園からアクセスする形になるので、岐阜公園の住所を記載しておきます。
岐阜公園には有料・無料駐車場もあるので、車でのアクセスも問題なし。
公共の交通機関を使う場合は最寄りの電車駅はないので、バスでアクセスする形になります。
「JR岐阜12番13番乗り場」「名鉄岐阜 4番乗り場」から以下のいずれかに乗車。
- [N32~43] 岩井山かさ神 三輪釈迦前 大洞緑団地 長良医療センター おぶさ 松籟団地
- [N45~72] 岐阜大学病院 城田寺団地 下岩崎 三田洞団地 三田洞自動車学校 中濃庁舎
- [N73~83] 岐阜女子大 山県市役所 高富 山県高校前 洞戸栗原車庫
- [N85~86] 谷合
もしくは塩後または「JR岐阜11番乗り場」「名鉄岐阜 4番乗り場」から以下どちらかに乗車。
- [市内ループ左まわり] JR岐阜 忠節
- [清流ループ] JR岐阜
⇒「岐阜公園歴史博物館前」下車、徒歩約1分。
岐阜公園
・・・というわけでやってきました岐阜公園!写真は岐阜公園入り口の門になります。
車を場外第一駐車場(1時間300円/最初の1時間は無料)に止めると岐阜城へ行くのにこの門は通らないのですが、せっかくなので写真を撮りに行きました(笑
門からは既に岐阜城が見えてますね!
標高329m、金華山の山頂に位置する岐阜城は麓からでもしっかり見えます。
あそこまで歩いて行くのはかなり大変そうですね・・・(笑
ちなみにこちらの石像は若き日の信長だそうです。
というわけで公園内へ。公園自体も結構な広さがあります。
このあたりは道三や信長の時代、居館地区として使われていたみたいですね。
ちなみに公園内には岐阜城歴代城主が使用した居館跡(要するに信長居館)、そして信長居館発掘調査案内所などがあります。なのでここまで来たならこちらも見て回るべきですね!
信長居館発掘調査案内所ではいろいろな資料を見ることもできます。
実際そっちも回ったのですが、ここで触れると大分脱線しそうなので今回は省略します(笑
公園内には道三・信長の時代に使われていた井戸跡もありました。
そんな感じで軽く公園内を見て回り、まずは岐阜城へ向かいます。
岐阜城へ行く手段は徒歩とロープウェイ
岐阜公園から岐阜城へのアクセス手段は徒歩とロープウェイの2通り。
徒歩の場合はいくつかの登山道が整備されているので、そのいずれかを登っていくことになります。
岐阜公園から行ける登山道は以下の4つですね。
- めい想の小径(水ノ手道):2300m/50分
- 馬ノ背山道:1100m/40分
- 百曲り登山道:1100m/40分
- 七曲り登山道:1900m/60分
はい、最短でも1キロ以上、40分かかります(笑
そこそこしっかり登山になるので徒歩の場合はそれなりに気合いを入れて臨みましょう。
で、登山はちょっと・・・という場合はロープウェイがおすすめ。
岐阜公園から岐阜城へは15分おきに「金華山ロープウェイ」が運行してます。こちらなら片道5分程度で山頂まで運んでもらえます。
ちなみにこちらの料金は以下の通り。
- 大人:片道620円/往復1080円
- 子供:片道280円/往復540円
片道・往復どちらでも購入出来るので、行きはは徒歩で帰りはロープウェイなんて事も出来ますし、その逆も可能。山頂でもチケットは購入出来ます。
ロープウェイで行っても岐阜城の主要な遺構はちゃんと確認出来るので、すぐ山頂に行きたいならこちらがおすすめですね。
金華山ロープウェイで山頂へ
・・・というわけで金華山ロープウェイで山頂へ向かいます!
今回は楽することにしました(笑
建物に入るとすぐ乗車券売り場があります。
往復切符を購入。
乗車券売り場の横に売店があるのですが、そこを通り抜けていくとロープウェイ乗り場に行けます。
ちょうどロープウェイが発車する時間でした。
ちなみにロープウェイは乗車定員46名となってました。
でもそんなに乗って大丈夫か?ってサイズな気が・・・(汗
ロープウェイが動き出すと、一緒に乗車してるスタッフさんが岐阜城および城下町について簡単な解説をしてくれます。録音ではなくスタッフさんがその場でしゃべる形。
そんなスタッフさんの解説を聞きながらゴンドラは頂上を目指していきます。
・・・あ、ちなみにロープウェイは山側ではなく町側に乗ることをおすすめします。
そうすれば岐阜の街並がしっかり堪能できます。山側に乗ってしまうとほとんど斜面しか見えません(笑
私は見事に山側に乗り込んでしまったので、ただただ山の斜面を眺めてました(爆
岐阜城
ロープウェイは5分程度で山頂付近に到着。
山頂の駅を降りるとすぐ展望レストランへ行く道と一ノ門・馬場跡の方へ向かう道に分かれてます。階段を上る方がレストラン方面ですね。
とりあえずレストランの方は後回し。帰りに寄ることにしました。
というわけで一ノ門の方へ向かいますが、まず「天下第一の門」という冠木門があります。
・・・が、これは信長の大志を讃えて作ったものだそうで、昔からあったものを復元したわけではないみたいですね。
ここから岐阜城天守まで270m。その間にいくつかの遺構が残っています。
一ノ門跡
少し登っていくと一ノ門跡があります。
右手に転がってる岩は石垣の一部とのこと。昔はしっかり石垣があったんでしょうね。3つ並んでいる岩のちょうど真ん中、2個目の岩の辺りに門が建っていたようです。
馬場跡
次にあるのが馬場跡。三十間(約54m)ほどのスペースがあったとのこと。
ここはまあ・・・正直何もありません。
今は掲示板が置かれていて、歴代城主に関する解説がありました。
堀切(切通)
こちらは堀切。階段を上ったところがそうですね。
現在はコンクリで固めた上に橋が架かってしまってますが、しっかりと形状が確認出来ます。
千成瓢箪発祥の地
一ノ門と二ノ門の間には「千成ひょうたん発祥の地」という看板がありました。
言わずと知れた秀吉の千成瓢箪のことですね!
永禄10年(1567年)に信長が稲葉山城を攻め落とした際、秀吉は稲葉山城に少人数で潜入して薪小屋に火を放ちます。その時槍に瓢箪を付けて信長に合図を送ったとか、勝鬨を上げたとか言われてますね。
ちょうどここが潜入場所だったようです。
・・・が、この時は立ち入り禁止になっていて上れませんでした(汗
何やら祠および賽銭箱が森林管理署の許可を受けてないとかと何とか書いてありました(汗
仕方ないので階段下から写真を一枚。
現在建っているのは刀利天狗を祀った祠だそうです。
二ノ門
次に見えてくるのが二ノ門。
二ノ門の手前辺りには当時の石垣が残っています。見事に写真を撮り忘れましたが(汗
ちなみに二の門の奥に見えているのは閻魔堂。中に閻魔様の像があります。
ただし閻魔様でも「福閻魔様」で、厄除けのご利益があるとのこと。
見てみると「入試必勝」「学力向上」「商売繁盛」「家内安全」「交通安全」などの御利益も書かれてました。
下台所跡
二ノ門を抜けると「下台所」という少し広いスペースがあります。
ここからはちょうど岐阜城の天守が見えました。結構ここで写真取ってる方が多かったですね。
看板の横に立つとちょうど天守と一緒に写ることが出来ます。
ちなみに宣教師ルイス・フロイスは下台所、その先の上台所エリアについて「2~3の大きな座敷があり、百人ほどの若い貴人がいる。彼らは信長の領国の主な領主の子で、12歳から15歳」と記録を残してるそうです。ま、人質ってことですね。
確かに結構なスペースがあったので、それなりに大きな建物があったんでしょう。
そういえば下台所には閻魔堂の他に「題目塚」という碑がありました。
岐阜城は斎藤道三以降多くの武将が居城とし、その都度戦いの場所となり、多くの戦没者を出してます。
その慰霊のために建てられたもの・・・という記載がありました。
台所(上台所)と戦国時代の井戸跡
下台所から階段を上ったあたりが上台所ですね。
こちらも下台所と同じか、ちょっと広いくらいのスペースがありました。
で、上台所エリアに「戦国時代の井戸跡」という看板を発見。
左に曲がると少し下り道になっていて・・・
下ったところに井戸跡がありました。
だいぶ葉っぱが積もってて中は見えませんが(汗
ここは井戸と言っても水が湧いたわけじゃなく、雨水をためて非常時の飲み水なんかに使ってたみたいです。
確かにこれだけ標高があると、有事の際の水の確保は重要ですよね。
岐阜城天守台
上台所を過ぎると天守台が見えてきます。
さあ、ついに来ました岐阜城天守!
ちなみに天守に至る尾根の東側斜面、上の写真で言うと天守へ繋がっている道の手前斜面に見える石垣は当時の物がそのまま残っているそうです。
こちらが天守台の入り口。
現在の天守は昭和31年に復元さて、平成9年に改修されたものです。
ちなみに天守内は刀や鎧などが展示されてるので有料。大人(16歳以上)は200円、子供(4歳以上16歳未満)は100円です。
これで天守と岐阜城資料館の両方に入場できるようになってます。
ここまで来たら当然入っておくってもんですね♪
城内は流石に撮影できませんが、刀や鎧・兜の他に手裏剣や鎖鎌・鎖分銅・吹き矢・鉄菱・地球儀や望遠鏡などなど結構いろいろな物が展示されてます。
とりあえず、展示品を見ていちばん印象に残ったことは「本物の鉄菱マジ痛そう」でした(笑
あんなの足に刺さったら痛いじゃ済まないでしょ・・・ってレベルで攻撃的な形してるんですねアレ(汗
こちらは最上階からの景色。流石にかなり遠くまで見渡せますねー。
若干この日は雲があったので、快晴ならもっと遠くまで見えるかも。
もう一枚。
とりあえずかなり風が強いです(汗
帽子とか飛ばされないように注意ですね。
岐阜城資料館
天守台を少し下ったところに岐阜城資料館があります。
昔ここは食料庫や武器庫があったらしいですね。
こちらも中の写真は掲載できませんが、鎧をはじめ岐阜城関連の資料がありました。
太鼓櫓(展望レストラン)
一通り天守台と資料館も見て回ったので、今度は行きと違う道を戻ります。
上台所から堀切の橋を通り、太鼓櫓の方へ。
少し歩くと展望レストラン(太鼓櫓)が見えてきます。
ここは奥のテーブルで景色を見ながら食事が出来るようになってるんですよね。
ちなみにこの展望レストランでは「信長どて丼」が人気みたいです。
この時は食事時ではなかったのでガラガラでした。
他にもこのレストランには自販機やガチャガチャ、記念メダルの販売機が置いてあります。
レトロな感じが良いですね♪
永楽銭verのメダルはちょっと欲しいと思ってしまいました(笑
レストランの端から展望台へ登れます。
展望台からもなかなかの景色。
ただ、景色自体は天守閣から見た方がより遠くまで見えますね。
ロープウェイ発車の時間が近づいてたので、少し景色を眺めてロープウェイ乗り場へ戻りました。
ぎふ金華山リス村
そうそう、行きは早く岐阜城を紹介したかったのでスルーしましたが、ロープウェイ乗り場のすぐ横には「ぎふ金華山リス村」があります。
ここには「タイワンリス」って種類のリスがいるとのこと。実物は見なかったので普通のリスとどう違うかは分かりません(爆
入場料は200円なのでリス好きの方は少し寄ってみると面白いかも知れませんよ!
私はロープウェイを15分待つのがしんどかったので素通りしてしまいました(笑
岐阜城でお土産を買うなら金華山ロープウェイ売店がおすすめ
ロープウェイで麓まで戻ってきたら、ちょっと売店をウロウロしてみました。
ここは岐阜城というか、織田信長にちなんだお土産品がいろいろ売ってます。公園入り口にもある程度お土産を売ってるスペースがありましたが、ここが一番品揃えが豊富でした。なので何か買うならここで探した方が良いと思います。
敦盛Tシャツなんかも売ってますね(笑
ちなみに信長に限定せず、いろんな戦国武将のグッズも販売してました。
ちょうど2020年大河ドラマ「麒麟がくる」の放送が決まった後だったので、明智光秀のグッズも販売してましたね。
まとめ
というわけで岐阜城についてまとめてみました!
岐阜城は金華山の山頂にあるというのは知ってましたが、実際見てみるとその高さに驚きました。山を登らなくても近くまで来ればどこからでも岐阜城が見えますし。
おまけに周辺にも観光名所が多く、この日はすべてを回ることが出来ませんでした。なのでリベンジしたい(笑
そんなわけで岐阜城観光、見て回るなら1日しっかり予定を空けて行くことをおすすめします!