ラピュタのモチーフにもなったといわれる遺跡、ベンメリア。
ここは今回のツアーで最後に回った遺跡であり、一番印象に残った遺跡です。
実は世界遺産には登録されていないのですが、カンボジアに行ったら是非ここに行ってみて下さい。リアルに天空の城ラピュタがそこにあります。
昼食後、バスに乗ってベンメリアへ移動。
ベンメリア遺跡はアンコールワットから東へ40キロほども離れているそうで、移動に1時間30分ほどかかるとのこと。思った以上に遠い。
地図で見たらその遠さがよく分かりました。
シェムリアップから相当離れてますねー
と言うかバンテアイ・スレイも結構離れてるんだなーと改めて気が付きます。
というわけで移動開始。
バスは国道6号線をプノンペン方面へ走り出します。
ちなみにシェムリアップからプノンペンまでの間は信号が全くないそうで、バスも車も相当飛ばすらしいです。140キロくらいで走る車もいるとか。危ねええええ(汗
シェムリアップを離れていくと、周囲の景色はまた一辺。草原と森、点在する家という感じの風景へと変わっていきます。そして、道も舗装されてないので砂煙が舞ってました。そんな中をバスはベンメリアへ向かっていきます・・・
気が付いたら寝てました(笑
いやー、ご飯食べてこんな涼しいバスの中にいたらそりゃー眠くなりますよね。
ふと見回すと他の方たちもガッツリお休み中。
そういえばこの移動中、道沿いの露店の店先に何やら茶色の液体が入ったペットボトルが沢山並んでるのをやたら目にしました(写真は取り忘れてしまった汗)。いったいなんなんだろうか・・・?と思ってヒャックさんに聞いてみたら、なんと答えはガソリン。バイクの運転手さんが買っていくそうです。き、気化して引火したりしないの・・・??((((;゚Д゚))))
どうもこれ、カンボジアでは普通のことみたいです。怖。
寝ていたらあっという間にベンメリア遺跡到着。
かなり良く寝られました(笑
入口にでっかいナーガの像。
参道らしき道を進んでいくと、ところどころにナーガの像が。
ベンメリアには保存状態が良いナーガ像が多いそうです。
少し歩くと見えてきましたベンメリア。
なんかもう・・・最初から圧巻。この遺跡、思った以上にデカいんです。
後で聞いた話だと、ベンメリアはまだ規模の全容が分かってないらしいです。全容が分かれば、もしかするとアンコールワットよりもデカいかもしれないんだって。
森に浸食された感じがタプロームとよく似てます。
ベンメリア遺跡は発見された当時の姿をほぼそのまま残しているそうです(ただ、修復は急務とされているとのこと)。
補強などは行われている箇所がありますが、修復は全く行われておらず、自然のままの姿を残しています。
この遺跡はアンコールワットを作る前に建てられたもので、アンコールワット建築の練習を兼ねていたのではと考えられているそうです。そのためベンメリアの作りはアンコールワットに似ており、第一?第三回廊が存在。しかし既に中心部はほとんど崩れてしまっており、確認することはできません。
こうした状態でベンメリアが放置されているのは、内戦の影響が大きいという話も聞きました。
周辺に地雷がたくさん埋められたため、近寄れない期間も長かったそうで、このあたりが観光客に開放されたのは2000年を過ぎてからだったそうです。しかし現在は地雷の心配もなく、治安も悪いという事はないとのこと。
とりあえず正面からは入ることができないので、向って右側の方から遺跡内へと入っていきます。
ベンメリアはとにかく見所がいっぱい。
そういえばヒャックさんも「ここはよくラピュタに似てるって言われますね?」と話してました。
しかしヒャックさんはラピュラを見たことはないそうだ(笑
聞いてた通り、内部の崩壊はかなり激しいです。まさに廃墟といった感じ。
でも、そんな荒廃した感じがいいですよね。
そういえばベンメリアではデバター像は時々目にしますが、アンコールワットのような壁に描かれたレリーフは存在しません。
要するに練習として造ったので、レリーフまでは描かなかったのではないか?ということみたい。
しかし、ベンメリアにはアンコールワット以上に目を引く景色が広がっています。
ここは昇って写真を撮ってもらってる方がたくさんいました。
遺跡内でも子供は普通に遊んでます(笑)子供にとったらこんな良い遊び場はないでしょうね。
ここにもアンパンマンが!
絶妙なバランスで立ってるナーガ像。
これ、押したら倒れるんじゃないか・・・(;´Д`)?
気が付けば日も暮れ始める時間帯。時計を見ると17時近くなってました。
ベンメリアに着いたのが16時前だったので、1時間くらいいたことになります。本当にあっという間という感じ。
ここはとにかく見ていて飽きません。
見に来るなら時間の余裕を持ってくることをおすすめします。
現地ツアーやトゥクトゥクで来ることも出来ますが、往復で3時間、遺跡の観賞で1?2時間と考えると余裕で半日はかかるので、それだけの余裕を持って見に来た方が良さそう。
最後はまた正面に戻ってきて、来たときと同じ参道を通ります。
この時は何人か子供が参道で遊んでました。
これで遺跡観光はすべて終了。
最後のベンメリアに圧倒されて疲れも吹っ飛んだ気がします。
しかし、帰りのバスでは見事に爆睡(笑
やっぱり疲れたー!
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