明智神社 | ガラシャが生まれた里に建つ、光秀公を奉る神社

明智神社

こんにちは!ZIGです。

今回は福井県福井市東大味にある「明智神社」に行ってきました!

明智神社は名前の通り、一時期この地に住んでいたといわれる明智光秀公を奉っている神社です。

明智神社について

福井県福井市東大味にある明智神社はその名の通り明智光秀公を奉った神社。

東大味文化資料館にあった史料によれば明智光秀は永禄5年(1562年)から永禄9年(1567年)までの間、東大味の土井(居)ノ内に住んでいたと言われています。土井(居)ノ内ってどこなの?という話ですが、まさしく今明智神社がある辺りみたいですね。

朝倉氏が滅亡した後の天正5年、織田信長は越前の一向一揆を掃討するために越前に侵攻。この時多くの村々が焼き払われ、人々が命を落としたそうです。そんな中、何故か東大味の住民は被害を受けずに済みました。

実は越前へ進軍していた柴田勝家・勝定が東大味にある西蓮寺に安堵状を出していて、そのおかげで東大味には被害が出なかったのだそうです(勝定・勝家の安堵状は西蓮寺に寺宝として残されてます)。

勝家や勝定は縁もゆかりもない越前の小さな集落を何故か特別に保護した事になりますね。

 

その理由が、かつて光秀がこの地に住んでいたためだと言われています。

 

光秀はかつて共に暮らしていた住民の安否を気遣い、勝家に保護を依頼したのではないか?ということですね。

もちろんそうした経緯が記録として残っているわけではないので詳細は定かではありません。しかし東大味の住民が無事だったことは確かなようで、そのため光秀の屋敷があった場所に住む三軒の農家が「生きているのは光秀公のおかげ」と光秀公の秘仏を密かに守り続け、明治になってから祠を建てたのが明智神社の始まりとのことでした。

そんな明智神社では今でも毎年光秀公命日の6月13日に法要が行われています。

 

ちなみに細川ガラシャ(明智玉)はこの地で生まれたと言われており、ガラシャゆかりの地とも言われるみたいですね。

 

明智神社へのアクセス

明智神社
〒919-0312 福井県福井市東大味町

明智神社は朝倉氏の本拠として知られる一乗谷の西に位置しています。

明智神社は車なら北陸自動車道鯖江インターから15分ほどで到着する距離ですね。おそらく福井インターからも同じくらいの時間でたどり着けるんじゃないかと思います。

 

明智神社には駐車場がないので集落センターへ

明智神社は地元の人以外に通ることはないであろう道沿いにあり、専用の駐車場がありません。

なので近隣にある「集落センター」へ車を止め、歩いて行くようにしましょう。距離的には200m程度なので数分で到着します。

ちなみに集落センターってどこ?という話になるのですが、Googleマップで見ると「東大味公民館」となっている辺りがそれに当たるみたいでした。このあたりは後ほど細かく解説します。

 

 

「あけっつぁま」を祀る明智神社

というわけで明智神社へ行ってきました!

 

この時は北陸自動車道「鯖江IC」から県道18号⇒25号を経由して東大味へ向かいました。

県道25号線から県道238号線へ入り、一乗谷の方へ向かうと道沿いに明智神社の看板が見えてきます。これが目印ですね。

明智神社

この看板がある十字路、明智神社の看板の向かい側に集落センターがあります。

なのでここに車を止め、後は歩いていく形ですね。

 

 

明智神社への道はこんな感じで、車のすれ違いも難しい幅しかありません。

明智神社

正直軽自動車ならまだしも、普通車でここを通るのはかなりキツいんじゃないでしょうか(汗

というか明らかに生活道路ですし、地元の方に迷惑がかかるので車での進入は辞めるべきですね。

 

 

上り坂を少し歩いて行くと、左手に明智神社の看板が見えてきます。

明智神社

この地で光秀公は親しみを込めて「あけっつぁま」と呼ばれてるそうですね。

 

 

看板の案内に沿って左の脇道に入るとすぐに明智神社があります。

明智神社

看板がなければ見落としてしまいそうな小さな神社でした。

 

 

まず最初に目に入るのは大きな石碑ですね。

明智神社

「ガラシャゆかりの里」という点を推してるみたいです。

ちなみにガラシャ(玉)が生まれたのは永禄6年と言われてますね。なのでこの地に残る言い伝えの通りなら、光秀がこの地に移り住んだ翌年にガラシャが生まれたことになります。

 

 

奥には小さな祠がひとつ。

明智神社

この祠の中には黒塗りの明智光秀公の坐像が奉られています。

13センチほどの小さな坐像ですが、普段は見ることは出来ません。

ですが毎年6月13日に行われる命日法要の際はご開帳され、一般公開されるので実物を見たい方はその時に訪れてみると良いでしょう。

 

 

ちなみに祠の向かいには東大味文化資料館があります。

明智神社

小さな建物ですが、明智光秀に関連する資料がまとめられてました。

 

 

中の様子はこんな感じ。

明智神社

史料についてはこの地に関連するものに限らず、明智光秀公に関する史料がいろいろとまとめられていました。

時間があればゆっくり史料を眺めてみるのもアリだと思います。

 

 

まとめ

というわけで明智神社についてまとめてみました!

前半生が謎に包まれている光秀ですが、この地で暮らしていた・・・と聞くと当時どんな事を考えて暮らしていたんだろう、と想像が膨らみますね。

明智神社は一乗谷からもすぐ近くなので、一乗谷と一緒に訪れてみると良いんじゃないかと思います。